教育及び研究面について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/18 05:28 UTC 版)
47年の長きにわたって、英語音声学、英語教育学、システム科学という複数の分野において独創的な研究を精力的に続け、数多くの著書、論文を発表しており、世界的に認知されている研究者である。また、他に先駆けて、国際的に活躍するグローバル人材の育成を目標に掲げ、学部及び大学院において、国内外で活躍する多数の有能な若手研究者、人材を輩出した。 科学的な英語教育の基礎となる関連諸分野の研究をまとめた『日本人英語の科学』、『ヒアリングの行動科学』両著の出版に対して、大学英語教育学会より学会賞が授与されている。 1991年には、それまで同人が実践してきた基礎研究を基盤に、英語聴解力と英語語彙力の養成に極めて高い効果、効率をもたらす「三ラウンド・システム(3R)」と呼ばれる独創的な指導理論を構築した。3Rは、広範な学問分野の知見を総合的、学際的見地からシステム科学の手法で一つの指導システムにまとめたもので、画期的な研究成果と言える。 千葉大学外国語センター(現・言語教育センター)に採用された同人の研究室の修了生らが、3Rの理論に基づいて開発したCALL教材(Computer-assisted Language Learning用のコースウェア)で実践した指導実践に対しては、大学英語教育学会より大学英語教育学会実践賞(1996年)が授与され、さらに同人が教育学部の学生を指導した実践報告には、千葉大学Open Research‘99において学長からポスター賞を授与された。その後、2000年度から文部科学省科学研究費補助金による特定領域研究(A)計画研究カ「外国語CALL教材の高度化の研究」の研究代表者を務め、そこで開発された3Rに基づいたCALL教材は、2001年度から現在に至るまで数多くの教育機関にて活用されている。 このように、英語教育研究における理論と実践との関係を明確に定義した上で、基礎研究を重ねて構築した自らの理論をもとに効果的な実践研究を遂行した例は稀である。「三ラウンド・システムの構築、その検証と教育実践」という一連の研究に対して、2007年に外国語教育メディア学会より学術賞が授与された。
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