教皇選挙_(映画)とは? わかりやすく解説

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教皇選挙 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 01:50 UTC 版)

教皇選挙
Conclave
監督 エドワード・ベルガー
脚本 ピーター・ストローハン
原作 ロバート・ハリス
製作 テッサ・ロス
ジュリエット・ハウエル
マイケル・A・ジャックマン
アリス・ドーソン
ロバート・ハリス
製作総指揮 トーマス・アルフレッドソン
エドワード・ベルガー
レイフ・ファインズ
スティーヴン・レイルズ
グレン・バスナー
アリソン・コーエン
ミラン・ポペルカ
ベン・ブラウニング
レン・ブラバトニック
ダニー・コーエン
出演者 レイフ・ファインズ
スタンリー・トゥッチ
ジョン・リスゴー
イザベラ・ロッセリーニ
音楽 フォルカー・ベルテルマン
撮影 ステファーヌ・フォンテーヌ英語版
編集 ニック・エマーソン英語版
製作会社 フィルムネイション・エンターテインメント英語版
インディアン・ペイントブラッシュ
配給 フォーカス・フィーチャーズ
ブラック・ベア・ピクチャーズ英語版
キノフィルムズ
公開 2024年10月25日
2024年11月29日
2025年3月20日[1]
上映時間 120分
製作国 アメリカ合衆国
イギリス
言語 英語
イタリア語
ラテン語
スペイン語
製作費 $20,000,000[2]
興行収入 $32,580,655[3]
$109,822,045[3]
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教皇選挙』(きょうこうせんきょ、原題:Conclave)は、2024年制作のアメリカ合衆国イギリスミステリー映画

ローマ教皇死去に伴って行われることとなった教皇選出選挙(コンクラーヴェ)の舞台裏と内幕に迫ったミステリ[4]。原作はロバート・ハリスの小説『教皇選挙 (小説)英語版』(未邦訳)で、原作から登場人物の設定に変更が加えられている。

第97回アカデミー賞において作品賞含む8部門にノミネートされ、ピーター・ストローハンが脚色賞を受賞している[5]。第82回ゴールデングローブ賞においても脚本賞を受賞している[6]。また、英国アカデミー賞では作品賞英国作品賞を、全米映画俳優組合賞では最高賞となるキャスト賞を受賞した。

あらすじ

ある日、カトリック教会のトップにしてバチカン市国の国家元首であるローマ教皇が、心臓発作のため突如として急死してしまう。教皇死去の悲しみに暮れる暇もなく、イギリス出身でローマ教皇庁首席枢機卿を務めるトマス・ローレンス枢機卿は枢機卿団を招集し、次のローマ教皇を選出する教皇選挙(コンクラーヴェを執行することとなった。

100人以上の枢機卿がコンクラーヴェが行われるシスティーナ礼拝堂に集まる中、有力候補者として

の4人の名が取り沙汰される中、メキシコ出身で昨年に前教皇によって新たに任命されたばかりのアフガニスタン・カブール教区のベニテス枢機卿が開始直前に到着する。

かくしてコンクラーヴェが始まるが、枢機卿団の票が割れていく水面下では陰謀や差別、スキャンダルの数々が犇めいていた。裏で信仰に関する悩みを抱えるローレンスはそれらに苦悩を深めつつもコンクラーヴェを執行していくが、新教皇選出を目前とする中、厳戒態勢が敷かれたバチカンを揺るがす大事件が勃発する。

登場人物・キャスト

トマス・ローレンス枢機卿
演:レイフ・ファインズ
本作の主人公。ローマ教皇庁首席枢機卿。
突然の教皇逝去の悲しみに暮れる暇もなく、首席枢機卿としてコンクラーヴェを主宰する。実は信仰に関する悩みを抱えており、前教皇に辞職を申し出ていたが慰留されていた。ややリベラルな傾向を持つ一方、自身は教皇には相応しくないとは考えているが、コンクラーヴェで一定程度の票を集めることになる。
原作におけるヤコポ・ロメリー枢機卿に相当するキャラクター。
アルド・ベリーニ枢機卿
演:スタンリー・トゥッチ
バチカン教区所属。ローレンスの友人。
知識人でリベラル派の最先鋒。教会内の自由主義者に支持基盤を有している他、改革派であった前教皇とも良好な関係を持ち、コンクラーヴェ前の新聞では次期教皇の最有力候補とも報じられていた。しかし、そのリベラルな考え故に、始まったコンクラーヴェでは支持をあまり集められずに苦戦する。
ジョー・トランブレ枢機卿
演:ジョン・リスゴー
カナダ・モントリオール教区所属。
穏健派で、考え方としては保守派ながらリベラルな性向も併せ持つ人物。北アメリカの枢機卿を中心に支持を集めている。一方でウォズニアック大司教によると前教皇が亡くなる直前に辞任を要求したとされており、またオマリーの調査によると前教皇が彼に関する何らかの調査書を受け取ったという。
ゴッフレード・テデスコ枢機卿
演:セルジオ・カステリット
イタリア・ベネチア教区所属。
保守派にして伝統主義者。その考え方故に改革派の前教皇との関係が悪く、前教皇の施策に対する主要な反対者の一人として知られていた。一方でスキャンダルとは無縁の存在である他、教会内の保守派から支持を集めている。イタリア人であり、数十年も誕生していないイタリア人ローマ教皇になることに意欲を示している。
ジョシュア・アデイエミ枢機卿
演:ルシアン・ムサマティ英語版
ナイジェリア教区所属。
史上初となるアフリカ系教皇の座を狙う人物。保守的な考えの持ち主であるとされるが、それ故に支持基盤であるアフリカなどの枢機卿に加えて保守派の票も集め、コンクラーヴェで優位に選挙戦を進める。
ヴィンセント・ベニテス枢機卿
演:カルロス・ディエス
アフガニスタン・カヴール教区所属。
多くの紛争地域や教会の勢力が弱い地域での奉仕を行ってきた人物。その功績を評価されて昨年に教皇によって枢機卿に任命されるが、その活動経緯から秘密の任命であり、ローレンス達もその事実を知らなかった。コンクラーヴェ開始直前に任命状を携えて到着し、コンクラーヴェに参加する。
サラディン枢機卿
演:メラーブ・ニニッゼ
モンシニョール・レイモンド・"レイ"・オマリー
演:ブライアン・F・オバーン英語版
シスター・アグネス
演:イザベラ・ロッセリーニ
ウォズニアック大司教
演:ジャセック・コーマン英語版

評価

2025年1月19日時点で、映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには294件のレビューがあり、批評家支持率は91%、平均点は10点満点で8.0点となっている。観客支持率は86%、平均点は5点満点で4.3点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「教皇に関する物語を完璧な演出で描き、レイフ・ファインズはキャリアハイライトとも言える演技を披露する。知的なエンターテインメントを求める観客にとってはまさに神からの贈り物だ。」となっている[7]。また、Metacriticには54件のレビューがあり、加重平均値は79/100となっている[8]

脚注

関連項目

外部リンク




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