放送開始当時の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 09:11 UTC 版)
「ありがとう浜村淳です」の記事における「放送開始当時の状況」の解説
在阪ラジオ局が平日の早朝に放送していた番組では、関西(滋賀県)出身で阪神ファンの中村鋭一がパーソナリティを務める『おはようパーソナリティ中村鋭一です』(1971年からABCラジオで放送を開始)が絶大な人気を誇っていた。MBSラジオも対抗策として1972年4月から、中村と対照的な個性(東京都出身・巨人ファン)の持ち主である阪本時彦(当時は毎日放送アナウンサー)を『おはようリスナー阪本時彦です』のパーソナリティに起用。一定の人気を博したものの、『おはようパーソナリティ中村鋭一です』の後塵を拝した。 MBSラジオでは、『おはようリスナー阪本時彦です』の後継番組として、当時深夜番組で評判を呼んでいた浜村淳をパーソナリティに据えた生放送番組を企画した。これに対し、主に深夜番組へ出演していた浜村は当初、平日朝の生放送番組のパーソナリティへの就任要請を固辞していた。しかし、毎日放送の関係者から「枕元にマイクを置いてでもやってもらいたい」と説得されたことを機に、「1〜2年」という約束で当番組への出演を承諾。番組の開始にこぎ着けた。ちなみに、MBSラジオでは、第2回(1974年4月9日)の放送を収録した音源を所蔵。当番組を紹介するイベントや、他の番組で随時流している。 毎日放送社史『毎日放送の四〇年』(1991年)には「季節感、情感を盛り込んだ歯切れのよい話術はスポーツ型の中村鋭一と好対照を見せ、女性層を中心に驚異的速度で聴取率を伸ばしていった。ABCとMBSの一騎討ちはそのまま“中村鋭一 対 浜村淳”の競り合いとなり、ラジオは新しいパーソナリティの時代に激しく突入していった」と記されている。『おはようパーソナリティ中村鋭一です』がパーソナリティの変更で『おはようパーソナリティ道上洋三です』に代わった1977年度以降も、道上が脳梗塞の発症をきっかけに2021年度限りでパーソナリティを退くまで、当番組との間で関西圏におけるラジオ聴取率のトップを争っていた。 なお、平日版の放送開始45周年を迎える2019年には、開始当初の状況や浜村の半生などを織り込んだラジオドラマを制作。『浜村淳青春物語』というタイトルで、4月13日に前編、20日に後編を放送した(いずれも土曜日の20:00 - 21:00)。このドラマでは、浜村と同郷(京都市出身)の佐々木蔵之介を浜村役に起用。浜村自身や放送時点でのアシスタント(佐々木りつ子・鳥居睦子)をはじめ、当番組のレギュラー経験者(後述する「ありがとう娘。」の一部など)も出演した。
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