放送番組における司会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 20:21 UTC 版)
司会になるための資格は特にないが、番組の順調な進行と盛り上げが主な任務となる。基本的には台本に沿って(一部は台本がない場合もある)時間の管理、トークの話者の選択(ネタふり)を行うほか、生放送の場合はハプニングが発生した際のアドリブで機転を利かさなければならない場合もある。 そのため、司会を複数置き、大きく1人をトークやコントなどの展開で盛り上げを担当し、別の者を番組の進行に専念させることが多い。なお、後者はアナウンサーが担当することが多い。番組の進行と盛り上げでバランスを取らなければいけないため、その両面を見極める技量が必要とされる。 なお、多くのバラエティ番組の場合、司会がメイン出演者になるため、ゲストを除く、常連出演者の中で一番格上の出演者とされる。 日本のテレビ司会者は黒柳徹子、大橋巨泉、愛川欽也、芳村真理、三波伸介、前田武彦らが先駆けとされている。1980年代中頃からは、志村けん、タモリ、ビートたけし、明石家さんま、島田紳助といったお笑いBIG3などのお笑いタレントが主にバラエティ番組の司会を務めることが多くなった。1990年代前半からは、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンといったお笑い第三世代が司会を務める数多くのバラエティ番組が放送された。また、1990年代後半からは、今田耕司、東野幸治、さまぁ〜ず、雨上がり決死隊、ナインティナイン、ネプチューン、くりぃむしちゅーなどのお笑いタレントが司会を務めるバラエティ番組が放送されたほか、中居正広(SMAP)、国分太一(TOKIO)、嵐などのアイドルタレントがバラエティ番組の司会を務めることも多くなっている。 また、1980年代から2010年代にかけては 、久米宏、徳光和夫、みのもんた、逸見政孝、生島ヒロシ、福留功男、小倉智昭、古舘伊知郎といった、テレビ・ラジオ局のアナウンサーを経てフリーとなり、本業であった報道番組のみならず、バラエティ番組の総合司会も務める、アナウンサー出身の男性司会者も多かったが、本人たちの高齢化や、独立する男性アナウンサーの減少もあり、近年では下火になってきている。 別称にMC(マスター・オブ・セレモニー)、ホスト、報道・情報番組などではキャスターとも表現する。
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