改造車・同形車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 04:35 UTC 版)
「国鉄ワム60000形貨車」の記事における「改造車・同形車」の解説
ヤ400形 事業用車両(職用車)で、本形式から延べ17両(ヤ400 - ヤ416)が改造された。「信号機器輸送専用職用車」と称し、信号設備の維持補修に用いる機器・消耗品類を輸送する車両で、配給車の一種である。 車内外への荷役用にホイスト(扱重 0.5 t)を設置し、床板には積載した機器を固定する丸環を追加した。室内には整理棚・書状箱・黒板を追設している。内装は種車の木張りのままで、荷重は 5 t である。外部塗色は黒色で、「信号機器専用」「連結注意」の標記がなされた。 改造に供された車両は、1両(ヤ411)以外はすべて前期形(ワム60000 - ワム61299)から選択されている。 1968年(昭和43年)に16両が改造され、東京北鉄道管理局(田端操駅常備)に9両(ヤ400 - ヤ408)大阪鉄道管理局(安治川口駅常備)に7両(ヤ409 - ヤ415)を配置。車両ごとに運用経路が特定され、側扉に常備駅・運用表を表示して運用した。1975年(昭和50年)に1両(ヤ403)が羽越本線の脱線事故で罹災し廃車され、補充として1976年(昭和51年)に1両(ヤ416)を追加改造。国鉄分割民営化直前の1987年(昭和62年)に除籍され、JR各社に承継された車両はない。 名鉄ワム6000形 名古屋鉄道の自社発注車で、1962年(昭和37年)から1963年(昭和38年)にかけて日本車輌製造で25両(ワム6001 - ワム6025)が製作された。国鉄在籍車と同一設計であるが、外部塗色は青色(ハワイアンブルー)とされ、後年に黒色に変更している。 国鉄の直通認可を受け、三河線・常滑線で陶器輸送などに充当された。 同区間の貨物輸送が廃止された後、6両が事業用車(救援車)に転用され、舞木検査場(ワム6001, ワム6002)新川検車区(ワム6003, ワム6004)犬山検査場(ワム6005, ワム6006)に配置される。2011年4月1日、ワム6001からワム6006まで全車廃車になった。2021年現在舞木検査場の2両は解体されずに現存しているが、ほとんど稼働していない。 水島臨海鉄道ワム600形 水島臨海鉄道の自社発注車で、2両(ワム601, ワム602)が製作された。国鉄在籍車と同一設計で、国鉄の直通認可を受け使用された。
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