摩耶観光ホテル
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摩耶観光ホテル(まやかんこうホテル)は、かつて兵庫県神戸市灘区の摩耶山中腹で営業していたホテル。1930年に完成し、1990年代に閉鎖された。その後は廃墟となったが、モダニズム建築としての価値が評価され、廃墟では珍しい国の有形文化財としての登録が決定した[1]。
- ^ a b c 廃墟 朽ちゆく美しさ「聖地」マヤカン 観光資源に『朝日新聞』朝刊2021年5月2日(文化面)2021年5月7日閲覧
- ^ 廃墟としての摩耶観光ホテルを有名にした文献に『懐古文化綜合誌 萬』臨時増刊号:緊急特集「廃墟の魔力」(ゆとり文化研究所 愚童學舎)が知られているが、同書に「この摩耶観光ホテルは、昭和五年(文献により四年のものも)に阪神電鉄系列会社の摩耶鋼索鉄道株式会社の福利厚生施設「摩耶倶楽部」として建設された(設計施工は大林組)。昭和七年よりホテルとして営業を開始」(32ページ)と記載されている。この摩耶倶楽部については、当時の建築学雑誌の新建築紹介ページに写真入りで「摩耶倶楽部 竣工昭和五年二月末日・鉄筋コンクリート四階建・施工大林組」と記載されている(『建築と社会』14-1、1931年1月、9ページ)。またこれを参照にした『阪神間モダニズム』でも摩耶倶楽部として紹介されている(淡交社、1997年、96ページ)。しかし第二次世界大戦前の資料では、ほとんどが本文で紹介した「摩耶ホテル」「摩耶山温泉ホテル」「摩耶山温泉」であり(例:「まやホテル けふから開業した」『神戸新聞』1929年11月17日)、「摩耶倶楽部」はこの建築学雑誌でしか確認できない。
- ^ 「神戸の廃ホテルが文化財に」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2021年3月19日。2021年3月19日閲覧。
- ^ 川島智生 2001.
- ^ デイリースポーツ(2021年7月11日)
- ^ a b 川島智生 2001, p. 321.
- ^ 金子直樹 2005, p. 74.
- ^ a b 金子直樹 2005, pp. 78–79.
- ^ 元フレンチ・ライン「イル・ド・フランス」
- ^ 金子直樹 2005, p. 83.
- ^ a b “摩耶ケーブル「虹の駅」に副駅名「旧摩耶観光ホテル前」に 廃虚マニア注目、話題のスポット”. 神戸新聞. 2022年1月1日閲覧。
- 1 摩耶観光ホテルとは
- 2 摩耶観光ホテルの概要
- 3 概要
- 4 ロケ作品
- 5 参考文献
- 6 関連項目
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