描写と判別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 18:54 UTC 版)
「ボストンマラソン爆弾テロ事件」の記事における「描写と判別」の解説
東海岸時間4月18日午後5時20分に行われた記者会見で、FBIが容疑者2人の写真と監視カメラのビデオを開示した。それによれば、容疑者はそれぞれバックパックを担ぎ、脇目をふらず行進している。FBIは、判別に関連した情報を一般から募集した。両足を切断した被害者のジェフ・バウマン(Jeff Bauman)は爆弾の一つの脇にいて、意識を取り戻した際、FBIに "bag, saw the guy, looked right at me"(カバン、男を見た、私を見た)というメモを渡した。バウマンは後に容疑者の1人が爆発の2分半前にバックパックを下ろしている様子の詳細な記述を当局に提供し、判別写真の速やかな提供に貢献した。当局は後に容疑者写真の公開が「間違いなく捜査のターニングポイントだ」としている。 容疑者はFBIによって証拠の写真とビデオから容疑者1と容疑者2と呼ばれ (またはそれぞれ "black hat"(黒帽)と"white hat"(白帽)) — 爆破後に「正常でない反応を示した」犯人は止まって爆発の余波を見守り、逃げるような素振りはなく、落ち着いた様子で現場を歩いて去った。容疑者特定の協力を要請したところ、一般から大量の写真と家庭ビデオが捜査当局に提供され、当局とオンラインソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の一般人が詳細に吟味したが、SNSでは多くのデマが広がり大手メディアにまで掲載されたほか、redditによる一般人の捜査によって、赤の他人が犯人とされる事態も起こった。 一般からの情報に基づいて、当局は容疑者を、2002年頃に難民としてアメリカ合衆国に移住したチェチェン共和国出身の2人兄弟で、技師を目指しマサチューセッツ州で評価の高い2年制のコミュニティー・カレッジで、工学専攻のタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev、ロシア語: Тамерлан Царнаев [ta-mer-LAN tsar-NA-yeff]、1986年10月21日生まれ、事件時26歳)と、マサチューセッツ・ダートマス大学(英語版)で口腔学専攻のジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev、Джохар Царнаев [dzho-KHAR tsar-NA-yeff]、1993年7月22日生まれ、事件時19歳)とした。 捜査官は、爆弾作成をアルカイーダが、ムスリムをテロリズムに勧誘する目的で発行したとみられるオンラインマガジン『インスパイア("Inspire" )』から学んだものと確信している。兄のタメルランは、ボクシングでオリンピック出場を目指しており、2009年と2010年にニューイングランド・ゴールデングローブ・トーナメントに優勝、全国大会となるナショナル・ゴールデン・グローブ・トーナメントに出場を果たしていた。
※この「描写と判別」の解説は、「ボストンマラソン爆弾テロ事件」の解説の一部です。
「描写と判別」を含む「ボストンマラソン爆弾テロ事件」の記事については、「ボストンマラソン爆弾テロ事件」の概要を参照ください。
- 描写と判別のページへのリンク