掘り師の戦法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/11 02:36 UTC 版)
最も簡単な方法は、一番弱いカードだけをゲームに登場させ、やられるのを待つことである。しかし対戦モードでは当然ながら、対戦相手の意欲を欠くプレイスタイルである。対戦相手も当初は「あの弱い敵の背後に罠があるのか」と油断せずかかってくるが、何度も掘り師に遭遇するとわかってくるので なかなか攻撃しない 勝敗に関係ない部分ばかり攻撃する わざと逃げ回る など時間稼ぎをして遊ぶ(掘り師を苛立たせる行動を取る)ことがあり、掘り師から見ると時間がかかる分だけ、面白いものではなくなる(もちろん対戦相手にとってはもっと面白くない)。掘り師もこれに対抗して「一見強そうに見えるが実はすぐ負ける」カード、例えば それ相応に強いカードデッキ一組だけで攻めるふりをして、攻撃されたら最もダメージを受けやすい状態にしておく 『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』ではカーゴ爆弾という、一度攻撃したら特攻で即退場(厳密には再出撃後、最後は弱いカードに変化する)となるカードを使う などを使い、少しでも短時間でゲーム終了させ、次のカードを排出させる工程に向かう工夫を凝らしている。 いずれにせよ対戦モードでこうした掘り師行為を行うことは、対戦ゲーム本来の魅力である「対戦するに相応しい実力の者同士が戦う」スタイルに反しており、連コインや初心者狩りと共に、アーケードゲーム界における問題の一つとなっている。 なお、『甲虫王者ムシキング』や『オシャレ魔女 ラブandベリー』など低年齢層を対象とした作品の多くが、法的に「カードの自動販売機」という建前になっているため「ゲームを行わず、カードのみを排出させる機能」が装備されているため、極めてスムーズに掘ることができる(普通のアーケードカードと異なり、ゲーム開始前に払い出されるのもこのため)。 また、『アクエリアンエイジオルタナティブ』では、バージョンアップで「プラクティス」(敵が無防備で、かつ手札のすべてがコストフリーで無制限に使用可能な練習モード)が装備されたため、直接火力を持つタイプの「オルタレーションカード」を使用して、極めて短時間でゲームを終了できるようになった。 『ベースボールヒーローズ』シリーズでは、試合終了ボタンを1回の表に押すことで、簡単に試合終了することができる(この場合、掘り師は放棄試合で負けることになる)。 マッチング時にあまりにもあからさまな掘りを防止するために、『三国志大戦』などでは、カードを登録せずに全国対戦モードを選んでも人間とはマッチングされないという制限が設けられている。
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