技能五輪

技能五輪は1950年、スペインのマドリードで第1回が開催されて以来、ほぼ2年に1回、世界各地で行われています。日本では70年の東京、85年の大阪、2007年の沼津(静岡県)と、これまでに3回開かれています。ワールド・スキルズ・インターナショナル(WSI)が運営しており、日本では中央職業能力開発協会が選考会(技能五輪全国大会)を行い、選手を派遣しています。選手は大企業から中小企業まで、ものづくりの現場などで働く若者が中心です。
日本選手団は過去8度、金メダル獲得1位となり、第18回(69年ベルギー)・第19回(70年東京)・第20回(71年スペイン)と3連覇。直近の第38回(05年ヘルシンキ)、第39回(07年沼津)と連続首位の日本は、今大会で3連覇を狙いましたが、ライバルの韓国に首位の座を明け渡しました。
金メダルは「情報ネットワーク施工」(協和エクシオ・野瀬茂紘君)、「メカトロニクス」(日産自動車・長野恭兵君、浜田和洋君)、「印刷」(トッパンコミュニケーションプロダクツ・菊池憲明君)、「電工」(きんでん・川下政彦君)、「移動式ロボット」(デンソー・今井悠太君、尾崎貴昭君)、「車体塗装」(マツダ・堤健君)でゲットしました。
銀メダルは「抜き型」、「自動車板金」などで3個、銅メダルは「CNC旋盤」、「溶接」などで5個となり、メダル総獲得数は14個にのぼり、スイスと並び2位を確保、「ものづくり立国」の底力を発揮しました。
次回は2011年、英国のロンドンで開催されます。
(掲載日:2009/09/23)
技能五輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/24 07:38 UTC 版)
技能五輪(ぎのうごりん)
- ワールドスキルズインターナショナル(WSI:WorldSkills International)の主催により、2年毎に開催される国際大会については、国際技能競技大会(通称:技能五輪国際大会、旧称:国際職業訓練競技大会、英称:WorldSkills Competition)を参照。
- 中央職業能力開発協会と開催地の都道府県との共催により、毎年開催される日本国内の大会については、技能五輪全国大会を参照。
- 中央職業能力開発協会の主催により、20歳以下の若者を対象に毎年開催される日本国内の大会については、若年者ものづくり競技大会(別称:技能五輪ユース大会)を参照。
- 全国工業高等学校長協会の主催により、高校生を対象に毎年開催される日本国内の大会については、高校生ものづくりコンテスト全国大会(別称:高校生技能五輪)を参照。
- 技能五輪のページへのリンク