戦前・戦後の神風観とは? わかりやすく解説

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戦前・戦後の神風観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 16:00 UTC 版)

元寇」の記事における「戦前・戦後の神風観」の解説

1910年明治43年)の『尋常小学日本歴史』に初め文永の役記述登場して以来戦前教科書における文永の役記述は、武士の奮戦により元軍を撃退したことが記載されており、大風記述はなかった。しかしその後第二次世界大戦勃発し日本戦局悪化する中での1943年昭和18年)の国定教科書において、国民国防意識高めるために大風記述初め登場したそれ以来戦後初の教科書である『くにのあゆみ以降大風記述継承され、代わって武士の奮戦記述削除されることとなる。 戦後教科書において、文永の役における武士の奮戦記述削除され背景としては、執筆者の間で武士道軍国主義結び付ける風潮があり、何らかの政治的指示があったためか執筆者過剰に自粛したではないかとの見解がある。また、戦時中現代教科書においても文永の役において元軍は神風壊滅したという言説依然として改められなかった背景としては、戦時中は「神国思想原点」ゆえに批判が憚られたことによるという見解がある。この観念戦時中神風特別攻撃隊などにまで到ったとされる戦後敗戦により日本の軍事勝利をためらう風潮生まれたことにより、文永の役における日本勝因自然現象ゆえによるものであるという傾向収まってしまったのではないかとの見解がある。 また、文永の役大風勝利したという戦後常識は、寺社縁起八幡愚童訓』における記述ベースになっているといわれている。

※この「戦前・戦後の神風観」の解説は、「元寇」の解説の一部です。
「戦前・戦後の神風観」を含む「元寇」の記事については、「元寇」の概要を参照ください。

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