戦前・戦後の3つの流行期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 07:21 UTC 版)
「ハーモニカ」の記事における「戦前・戦後の3つの流行期」の解説
日本のハーモニカは3つの流行期があったという見解が一般的である。 第1期 大正から昭和初期にかけて複音ハーモニカの名手が多く輩出し、学生を中心としたハーモニカバンドが隆盛した時期 第2期 戦後、小学校の音楽教育用のシングルハーモニカが大量生産された時期 第3期 1977年、日本で「ハーモニカ150年祭」開催前後 戦前の日本では、大衆音楽の勃興と軌を一にしてハーモニカ人口は急増し、世界的に有名な奏者や楽器の改良も相次いだ。戦時中も、邦人の海外進出や、日本軍の海外占領地域の拡大に伴い、日本のハーモニカ界は海外でも積極的に活動したが、戦後はそれついて語りづらい雰囲気が生じた。 戦後は、大衆音楽の多様化が進み、ギターやウクレレ、ピアノなど他の楽器の愛好者も増え、それと反比例してハーモニカの人気はやや下火になった。小学校の一斉教育の教育楽器としてハーモニカが採用され、ハーモニカの生産量がピークを迎え持ち直した時期もあったが、1960年代後半から鍵盤ハーモニカが学校教育で採用されるようになると、再び下火となった。 1977年の「ハーモニカ150年祭」の前後には、クロマチックやテンホールズなどが見直され、ブームが起きた。その後は、中高年層を中心に安定した人気を保っている。
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