懸巣とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > > > 懸巣の意味・解説 

かけ‐す【懸巣】

読み方:かけす

カラス科全長33センチくらい。体はぶどう色で、頭に黒い縦斑、翼の一部白・黒水色の斑があり、尾は黒い。山林にすみ、しわがれた声で鳴き、他の鳥獣鳴きまねもする。樹上枯れ枝などで杯形の巣をかけるところからいう。かしどりやまがらす。《 秋》「—鳴き脱げ桜島秋桜子

「懸巣」に似た言葉

懸巣

読み方:カケス(kakesu)

カラス科


懸巣

読み方:カケス(kakesu)

カラス科

学名 Garrulus glandarius


懸巣

読み方:カケス(kakesu)

カラス科鳩よりやや小さ

季節

分類 動物


カケス

(懸巣 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 17:19 UTC 版)

カケス
カケス Garrulus glandarius
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: カラス科 Corvidae
: カケス属 Garrulus
: カケス G. glandarius
学名
Garrulus glandarius
Linnaeus, 1758
和名
カケス
英名
Eurasian jay

カケス(橿鳥、懸巣、鵥、学名:Garrulus glandarius)は、鳥綱スズメ目カラス科カケス属に分類される鳥。学名はラテン語で Garrulus が「おしゃべり」、 glandarius は「ドングリ(の好きな)」を意味する[1]

分布

アフリカ大陸北部、ユーラシア大陸の中部から南部にかけて分布。日本では九州以北で繁殖する留鳥で、北部に生息するものは冬季に南に移動する。年により移動する個体数には変動があり、これは餌とする木の実の量に依存するものと考えられる(量が少ないときには、餌を求めて移動する)。

形態

全長約33cm。成鳥は額から頭のてっぺんまでが白と黒のまだら模様で喉、腹は白色、目の周りや尾羽は黒く後頭部、背面、胸部等は葡萄褐色。羽の色が美しく特に基部は黒、白、青がだんだら模様を作っている。くちばしは色で先が黒い。雌雄同色である。

生態

日本においては屋久島以北の平地、山地の森林に生息する。繁殖期は縄張りを形成する。

食性は雑食昆虫類が主食だが果実種子等も食べる。他の小鳥のひなを食べることもある。また信州美濃地方では「カシドリ」の異名もありカシナラクリの実を地面や樹皮の間等の一定の場所に蓄える習性がある。冬は木の実が主食となり、蓄えたそれらの実を食べて冬を越す。しかし貯蓄場所に戻らないこともあり、それが森の再生に重要な役割を果たしている。

繁殖形態は卵生。マツスギなどの樹の上3-10mのところに木の枝を使って皿状の巣を作る。1腹5-6個の卵を産む。抱卵期間は16-17日で、雌雄協同で抱卵する。雛は17-20日で巣立ちする。

蟻浴を行うことがある。

「ジェー、ジェー」としわがれた声で鳴く。英語名の『Jay』はこの鳴き声に由来する。また他の鳥の鳴き声や物音を真似するのが巧く、林業のチェーンソーや枝打ち、木を倒す時の作業音を「ジェージェー」の間奏を入れつつ再現することもある。飼い鳥として人に慣れたものは人語の真似までする。

亜種

ミヤマカケスの剥製(国立科学博物館の展示)
Garrulus glandarius の卵

約30亜種に分類される。

  • Garrulus glandarius brandtii ミヤマカケス
  • Garrulus glandarius japonicus カケス

など。

意匠

1998年(平成10年)2月23日発売され、2014年(平成26年)3月31日まで販売された160円普通切手の意匠になった[2][3][4]

脚注

  1. ^ 『鳥類図鑑』、166頁。
  2. ^ 普通切手、慶弔切手一覧”. 公益財団法人日本郵趣協会. 2014年4月1日閲覧。Archived 2014-04-07 at the Wayback Machine. (ただし、発売開始の出典とはならない。)
  3. ^ 新料額の普通切手及び郵便葉書等の発行等(2 販売を終了する普通切手・郵便葉書等の内容)”. 日本郵便株式会社 (2013年12月6日). 2022年6月9日閲覧。
  4. ^ 別紙3 販売を終了する普通切手の意匠等”. 日本郵便株式会社. 2022年6月9日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

  • BirdLife International 2004. Garrulus glandarius. In: IUCN 2006. 2006 IUCN Red List of Threatened Species.

「懸巣」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



懸巣と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「懸巣」の関連用語

懸巣のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



懸巣のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカケス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS