愛宕百韻の真相とは? わかりやすく解説

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愛宕百韻の真相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:47 UTC 版)

明智光秀」の記事における「愛宕百韻の真相」の解説

愛宕百韻とは、光秀本能寺の変起こす前に京都愛宕山愛宕神社)で開催した連歌会のことである。 光秀発句「時は今 下し五月哉」をもとに、この連歌会で光秀謀反思い表したとする説がある。「時」を「土岐」、「下しる」を「天が下知る」の寓意であるとし、「土岐氏一族出身であるこの光秀が、天下号令する」という意味合い込めた句であるとしている。あるいは、「天が下知る」というのは、朝廷天下治めるという「王土王民思想に基づくものとの考えもある。また歴史研究者津田勇の説では「五月」は、以仁王の挙兵承久の乱元弘の乱起こった月であり、いずれも桓武平氏平家北条氏)を倒すための戦いであったことから、平氏称していた信長を討つ意志表しているとされる。 しかし、これらの連歌奉納されており、信長親子内容知っていた可能性が高い(信長和歌教養並々ならぬものがあり、本意知ればただでは置かないはずである)。また、愛宕百韻後に石見国国人福屋隆兼光秀中国出兵への支援求め書状送ってたとする史料近年発見されたことから、この時点では謀反決断をしておらず、謀反思い表されていなかったとの説も提示されている。 なお、この連歌光秀謀反の意が込められていたとするなら、発句だけでなく、第2句水上まさる庭のまつ山についても併せて検討する必要があるとの主張もある(ただし、第2句の読み手光秀ではない)。まず、「水上まさる」というのは、光秀源氏信長平氏であることを前提考えれば、「源氏がまさる」という意味になる。「庭」は古来朝廷という意味でしばしば使われている。「まつ山」というのは、待望しているというときの常套句である。したがって、この第2句は、源氏光秀)勝利することを朝廷待ち望んでいる」という意味になるという解釈がある。 橋場日月は『明智光秀 残虐謀略』の中で、第23句の「葛の葉の みだるる露や 玉ならん」の葛の葉が「裏見恨み不平・不満」を表す言葉であることなどに注目し信長との方針違いが歌に込められていると解釈した

※この「愛宕百韻の真相」の解説は、「明智光秀」の解説の一部です。
「愛宕百韻の真相」を含む「明智光秀」の記事については、「明智光秀」の概要を参照ください。

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