惑星着陸機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 00:08 UTC 版)
「U.S.S.ヴォイジャー」の記事における「惑星着陸機能」の解説
当艦をはじめとしたイントレピッド級宇宙艦は、船体分離機能を備えていない一方で、惑星への直接着陸が可能である。『スタートレック』の宇宙艦は最初から宇宙空間で建造され、クルーは転送装置やシャトルクラフトにより惑星地表に上陸するため、どの種族の宇宙艦であっても、通常は惑星着陸機能を持たない。ジェインウェイ艦長も宇宙艦隊に長いキャリアを持つが、当艦での惑星着陸が初めて体験する宇宙艦着陸であった(第17話「ミッシング1937」)。惑星着陸は船体が流線型デザインのイントレピッド級だからこそ可能な機能であり、ギャラクシー級のような幅のあるデザインの宇宙艦では大気圏に突入することができない。 着陸する際はレッドアラート(非常警報)ともイエローアラート(警戒警報)とも異なる、なかなか見る機会のないブルーアラート(特別警報)が発令される。船体は大気圏に突入後、スラスターと慣性ダンパーを最大限に利用して減速し、地表付近で船腹から4基の着陸脚を伸ばしてヘリコプターのように静かに地表に着陸する。航空機の着陸のような長い滑走路は必要なく、ある程度の広さがある平地であれば場所を選ばず着陸することができる。また着陸脚は船体を直接地表に接せさせることなく70万tの船体を支える。惑星着陸の利点は艦の行動選択肢の拡大で、転送でもシャトルでも上陸不可能な惑星へ降りるため(第17話「ミッシング1937」)、敵艦から隠れるため(第127話「亜空間制圧戦争」、第163話「人間改造惑星クアラ(後編)」)、艦の大規模メンテナンスをするため(第154話「偽りのナイチンゲール」)、燃料のある星に上陸するため(第92話「人を呼ぶ流動生命体」)等、さまざまな理由から着陸がなされた。 なお、惑星着陸機能は、『新スタートレック』の主役艦であるエンタープライズDの見せ場になるはずだった船体分離・合体機能が、それが必然となる状況が限定的でエピソードに取り入れづらく、脚本家を悩ませていたことによる代替案である。惑星離着陸シーンや、クルーが着陸した当艦の下を歩くシーンは映像として十分な迫力があり、当艦は1シーズンに1回程度の頻度で惑星着陸をしている。
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