忍士団の発展
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2019年、「忍士道 忍士団の新パラダイム」と題して第4回国際忍者学会大会で発表を行う。(相澤和弘、柴田清美) 2019年、武蔵忍士団フェイスブック内グループ創立 (The NPO Musashi Order of Shinobi Samurai) 万川集海は、「忍の倫理は「正心」であり、忍は雇い主に忠実で、忍術を自らの利益のために用いるべきではない。」としている。しかし、幕府に仕える忍士は「正心」は恣意的な行いを正当化するための釈明ともなりうるとし、より高い倫理規範を求めた。幕府による1792年の「学問吟味」導入に伴い、忍士も幼少から四書五経を学んだため、朱子学、五徳、五行、三才(天地人)思想を取り入れた忍士哲学が新たに形成されていった。新渡戸稲造による武士道の発表以前に忍士道の基礎が形づくられていたと言える。 1989年、根本理念は心を水鏡のように保ち、他と共鳴することで「共鳴水鏡」と呼称され、最高の術は平和のための「共鳴の術」または「観自在の術」とされた。忍びの修行の究極の目的は 「空(くう)」 または「無我」に達することである。 忍士団は、忍士の理念が時代の変化に適応し、進化して忍の伝統が今日まで綿々と伝承されてきたとしている。忍士道は、忍士団の実践的な教育システムに組み込まれ、団員に対して「五輪忍法」および「共鳴」思想を提示する。そして団員はそれらを地域社会に奉仕するための基本理念とし、同時に修行を通じて心身の統合を効率的に学び、不動心に至り、空の境地に至ることを目指す。 忍士教育は、ポジティブなパラダイムを忍士界に発展させるのに役立つだけでなく、忍びの人格形成に役立つ。忍びの知恵は時代を超え、現代でも活用することができると提言する。
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