徴兵国家とは? わかりやすく解説

徴兵国家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:36 UTC 版)

動員」の記事における「徴兵国家」の解説

近世独仏等の徴兵国家の陸軍平時将校過多の状態であり、動員によって将校兵士バランス取れた国家動員をかけるということは、その国が近隣諸国戦争仕掛け予兆であり、大国小国場合恫喝大国同士場合挑発効果となる。動員長引けばそれだけ仮想敵国時間与える事になるので、動員国家輸送網を最大限利用して行われた戦時国民動員するためには、国家平時から国民兵士として訓練する必要がある近代国家徴兵令によって成年達した国民部分的にしろ徴兵し、そこで数年訓練を行う。彼らが戦時兵卒として動員される。当然ながら、動員をかける際には訓練記憶新しく体力的に優れている若い方からなされる19世紀後半においては徴兵訓練人口多ければ多いほどその国の潜在的軍事力が高いということになっており、これは特に間違いではなかった。部分動員場合であっても徴兵人口多ければ多いほど、一個師団充足するための人員を狭い範囲から集められるので、各国徴兵人口の増加心血を注いだこのためヨーロッパ大陸諸国こぞって徴兵人口増やし第一次世界大戦開戦時には、ドイツ・フランス両国徴兵人口成年男子の6割に達した両国が高い徴兵人口率を達成できたのは、陸続き国家は敵の侵入対し軍事的に政治的に可及的速やかに撃退力を有した陸軍編成して撃退しなくてはならないという問題があるからである。独仏普仏戦争でも矛を交えており、エルザス=ロートリンゲン帰属問題のために当時犬猿の仲で、互いに競って徴兵人口率を上げていた。

※この「徴兵国家」の解説は、「動員」の解説の一部です。
「徴兵国家」を含む「動員」の記事については、「動員」の概要を参照ください。

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