微分エントロピーの性質とは? わかりやすく解説

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微分エントロピーの性質

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 02:03 UTC 版)

微分エントロピー」の記事における「微分エントロピーの性質」の解説

確率密度関数 f {\displaystyle f} と g {\displaystyle g} に対しカルバック・ライブラー情報量 D K L ( f | | g ) {\displaystyle D_{KL}(f||g)} は 0 以上であり、0 と一致するのはほとんど至るところf = g {\displaystyle f=g} であるとき、かつそのときに限る同様に2つ確率変数 X {\displaystyle X} と Y {\displaystyle Y} に対し I ( X ; Y ) ≥ 0 {\displaystyle I(X;Y)\geq 0} かつ h ( X | Y ) ≤ h ( X ) {\displaystyle h(X|Y)\leq h(X)} で、等号成立するのは X {\displaystyle X} と Y {\displaystyle Y} が独立であるとき、かつそのときに限る離散型の場合同じく連鎖律成り立つ:253。 h ( X 1 , … , X n ) = ∑ i = 1 n h ( X i | X 1 , … , X i − 1 ) ≤ ∑ i = 1 n h ( X i ) {\displaystyle h(X_{1},\ldots ,X_{n})=\sum _{i=1}^{n}h(X_{i}|X_{1},\ldots ,X_{i-1})\leq \sum _{i=1}^{n}h(X_{i})} 平行移動不変である。つまり任意の定数 c {\displaystyle c} に対し h ( X + c ) = h ( X ) {\displaystyle h(X+c)=h(X)} :253 一般に任意の可逆写像の下で不変ではない。 特に、定数 a {\displaystyle a} に対しては h ( a X ) = h ( X ) + log ⁡ | a | {\displaystyle h(aX)=h(X)+\log |a|} ベクトル確率変数 X {\displaystyle \mathbf {X} } と可逆正方行列 A {\displaystyle \mathbf {A} } に対しては h ( A X ) = h ( X ) + log ⁡ ( | det A | ) {\displaystyle h(\mathbf {A} \mathbf {X} )=h(\mathbf {X} )+\log \left(|\det \mathbf {A} |\right)} :253 一般に、あるベクトル確率変数から同じ次元ベクトル確率変数への変換 Y = m ( X ) {\displaystyle \mathbf {Y} =m\left(\mathbf {X} \right)} があるとき、対応するエントロピーは h ( Y ) ≤ h ( X ) + ∫ f ( x ) log ⁡ | ∂ m ∂ x | d x {\displaystyle h(\mathbf {Y} )\leq h(\mathbf {X} )+\int f(x)\log \left\vert {\frac {\partial m}{\partial x}}\right\vert dx} を満たす。ここで | ∂ m ∂ x | {\displaystyle \left\vert {\frac {\partial m}{\partial x}}\right\vert } は変換 m {\displaystyle m} のヤコビ行列式である。この不等式変換全単射のとき等式になる。さらに m {\displaystyle m} が回転平行移動、またはそれらの合成であるとき、ヤコビ行列式の値は常に1であり、 h ( Y ) = h ( X ) {\displaystyle h(Y)=h(X)} となる。 確率変数ベクトル X ∈ R n {\displaystyle X\in \mathbb {R} ^{n}} の平均が0で分散共分散行列が K {\displaystyle K} のとき h ( X ) ≤ 1 2 log ⁡ ( det 2 π e K ) = 1 2 log ⁡ [ ( 2 π e ) n det K ] {\displaystyle h(\mathbf {X} )\leq {\frac {1}{2}}\log(\det {2\pi eK})={\frac {1}{2}}\log[(2\pi e)^{n}\det {K}]} 等号成立するのは X {\displaystyle X} が多変量正規分布に従うとき、かつそのときに限る:254。 しかし、微分エントロピーは他のいくつかの望ましい性質持っていない: 微分エントロピー変数変換英語版)の下で不変でない。最も有用になるのは変量無次元場合である。 微分エントロピーは負になり得る。 これらの欠点対応するため微分エントロピー修正したものが relative information entropy であり、これは不変測度因子含んでいる。en:limiting density of discrete points参照

※この「微分エントロピーの性質」の解説は、「微分エントロピー」の解説の一部です。
「微分エントロピーの性質」を含む「微分エントロピー」の記事については、「微分エントロピー」の概要を参照ください。

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