張居正派の大臣・官吏
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「万暦首輔張居正」の記事における「張居正派の大臣・官吏」の解説
金学曾(演:李超(中国語版)) 朝廷の大臣。もとは小役人に過ぎなかったが、張居正にその才覚と行動力を見出され、戸部観政(※九品)から戸部主事(※六品)、戸部員外郎(※四品)へととんとん拍子に昇進。また、張居正が地方の税制改革に着手すると、荊州巡税御史に抜擢され、賄賂や不正の蔓延る荊州の地を、実直果断に調査し尽くし、張居正からますます知遇を得た。その後、地方に出張して暫く湖広学政の任にあり、やがて戸部左侍郎(※三品)に栄転。だが程無くして父親の訃報が届き、守制(※※職を辞して帰郷し、三年の喪に服す)のために涙を呑んで故郷へと帰った。 本作のキーパーソンであり、作中ではかなり出番が多く、中盤の第23話~27話にかけては、実質的に金学曾が主役状態。特に第25話に至っては、張居正が全く登場せず、彼の独壇場である。コオロギ勝負が得意で、巧みな腕前を武器に大博打をして1万両も勝ち、さらには勝った金1万両を全て国庫に寄付してみせた。 王国光(中国語版)(演:王偉軍) 朝廷の重臣。張居正が絶大なる信頼を寄せる腹心の部下。張居正の政治改革を力強く支え、「万暦新政」の推進に大きく貢献した。だが張居正が死去すると、張居正の敵対派によって弾劾され、官界からの引退を余儀なくされた。 殷正茂(中国語版)(演:白建才) 朝廷の重臣。張居正の親友。張居正の信頼する腹心の一人。物語の序盤は在野にあったが、張居正の抜擢で両広総督に任命され、広西で勃発した反乱を鎮圧すべく、広西に赴任した。前任の両広総督・李延の後を引き継ぐと、弛んだ軍の規律を厳格に管理し、併せて軍の強化と士気向上に勤しみ、明朝を苦しめた貝那(ベイナ)の反乱軍を見事に鎮圧。即位したばかりの万暦帝を大いに喜ばせた。 広西での責務を終えた後は、暫く光禄寺丞という閑職で気を休めていたが、数年後には工部尚書に栄転。その後、王国光が戸部尚書から吏部尚書に異動すると、自身は空位となった戸部尚書に転任した。
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