市民に対する活動
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「金沢21世紀美術館」の記事における「市民に対する活動」の解説
各地で地方公共団体の財政難や公立美術館の赤字が問題になる中、当初金沢でも市立の美術館を新しく作ることに対し厳しい目が注がれていた。企画立案は、こうした市民との討論から始まった。同時代の美術を世界から収集し、金沢の工芸やデザインに刺激を与え活性化し、新しいものを生み出す土壌を育成するという新美術館の方針や効果は徐々に理解を得ていった。また収蔵品は1990年代半ばから収集が始められ、その一部は金沢市民芸術村や市内の学校、商店街などでプレオープン事業として公開され、シンポジウムやワークショップも多数開催された。これらは、市民の間に新しい美術館やその収蔵品、活動に対し理解を得るためのものであった。開館後も児童・学生や団体客に対する鑑賞教育活動はひきつづき盛んに行われている。[要出典] 開館後の第一回展は収蔵品等を一堂に集めた展覧会のほか、無料ゾーンの市民ギャラリーで印象派以降現代に至る名品展が同時開催され、多くの観客を集めることに成功した。また市内の小中学生に対する無料招待は、後日家族連れで再来館するという効果を得た。[要出典]公立美術館冬の時代と言われ、「ここがコケたら今後50年間は冬の時代が続く」と、各地の美術館から入館者の推移が注目されたが、開館から1年間で地方都市の公立美術館としては驚異的な157万人もの入館者を集めた。なお、開業初年度の目標は30万人と定めていた。2006年8月に入館者数250万人を突破した。また、2015年の北陸新幹線開業後の来場者数は、2018年度で約258万人と対2013年度で100万人以上の増加となっている。 金沢美術工芸大学の卒業制作展が毎年ここで行われている。アンサンブル金沢とのコラボレーションで時折、短時間のゲリラコンサート「music@art」が行われることもある。
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