工夫5:報道スタジオの設備・特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 13:53 UTC 版)
「報道局」の記事における「工夫5:報道スタジオの設備・特徴」の解説
一般番組に使用されるスタジオ(いわゆる「汎用スタジオ」)と違い、報道に特化した専用スタジオには、このスタジオならではという設備や特徴もある。 プロンプター 報道スタジオのカメラにはプロンプターが整備されていることが多い。プロンプターは手元の原稿をカメラレンズの前に映しだし、原稿とカメラの視点移動をなるべく少なくすることで、ニュースを伝えるアナウンサーやキャスターの負担を軽減させる目的がある。また、手元の原稿を映さず、コンピューターで作成された原稿をプロンプター上に表示するケース(手元の原稿は確認用として使われる)や、手元の原稿を大きな文字に書き直し、アナウンサーの読み上げるスピードにあわせ(別室で別の人間が)動かす映像をプロンプターに表示するケースもある。このほか、例外的にプロンプターを単なるモニター(放送中の映像をそこに映し出す)として使用したり、編集長(ニュースの順番を決めたり、内容に応じ取材などの指示を出す人)やプロデューサー(通常編集長とプロデューサーは別の人間だが、兼務する場合もある)が放送中にアナウンサーやキャスターに指示をだすためにプロンプターを利用するというケースもある。 スタジオセット 報道スタジオの美術セットは基本的に「パーマネントセット」と呼ばれ、一度設営したら基本的に半年以上(模様替えや改編で番組がなくなったりするまで)そのまま固定される。毎日放送されるニュース番組に対応することと、セットを移動する必要がないことがその理由であるが、地震に対して耐震性を持たせる意味合いから、ボルトなどで厳重に固定されるものもある。 副調整室(サブ)の設備 副調整室においては全国各地や世界各局から入ってくる映像を多くスタジオに取り入れるため、中継回線を取り込める数が汎用スタジオの副調整室より多くなっているほか、中継・取材現場と連絡が取り合えるよう、汎用スタジオの副調整室よりも多くの電話機が設置されている。
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