島内桓太とは? わかりやすく解説

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島内桓太

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/07 16:34 UTC 版)

島内 桓太(しまのうち かんた、1871年1月31日明治3年12月11日) - 1940年昭和15年)9月19日)は、日本海軍軍人。最終階級は海軍少将

経歴

佐賀県出身。元佐賀藩士の島内桓二・斐(同藩士の綾部四郎太夫の三女)夫妻の息子として生れる。1893年(明治26年)12月、海軍兵学校20期)を卒業し、少尉候補生として「吉野」に乗り組み日清戦争に従軍。1895年(明治28年)3月に海軍少尉任官、旅順口根海兵団分隊士となる。

1898年(明治31年)12月、呉水雷団第2水雷敷設隊分隊長に就任し、「平遠」分隊長、呉水雷団水雷艇隊艇長、呉水雷団第2水雷艇隊艇長などを歴任し、海軍大学校で乙種学生として学んだ。1902年(明治35年)7月、「松島」水雷長(南洋回航)となり、海兵水雷術教官兼監事を経て、1904年(明治37年)1月、第15艇隊艇長に転じ日露戦争に出征。さらに、第19艇隊艇長、第15艇隊艇長を務め、「叢雲」艦長として日本海海戦に参加。1905年(明治38年)1月、海軍少佐に昇進した。

1906年(明治39年)2月、軍令部参謀に発令され、兼参謀本部部員、兼臨時建築部部員、第1艦隊参謀を歴任し、1909年(明治42年)10月、海軍中佐に進級。1910年(明治43年)12月、侍従武官軍事参議院幹事に就任した。1913年(大正2年)12月、「香取」副長に転じ、次いで「千代田」艦長となり、1914年(大正3年)12月、海軍大佐に昇進し「満州」艦長に着任。

1915年(大正4年)2月、「矢矧」艦長に就任し、「日進」「富士」の各艦長、舞鶴海兵団長兼「見島」艦長、「薩摩」「金剛」の各艦長、兼「朝日」艦長、「扶桑」艦長、横須賀鎮守府付を歴任。1919年(大正8年)12月、海軍少将に進級し第1水雷戦隊司令官に着任。

1921年(大正10年)12月、海軍将官会議議員となり、1922年(大正11年)8月に待命、1923年(大正12年)3月、予備役に編入となった。後に島根県立隠岐商船水産学校(現:島根県立隠岐水産高等学校)第8代校長を務めた。

昭和15年9月19日卒去享年71。墓所は旧佐賀藩菩提寺賢崇寺

栄典・授章・授賞

位階
勲章等

親族

脚注

  1. ^ 『官報』第3582号「叙任及辞令」1895年6月10日。
  2. ^ 『官報』第4402号「叙任及辞令」1898年3月9日。
  3. ^ 『官報』第4651号「叙任及辞令」1899年1月4日。
  4. ^ 『官報』第6181号「叙任及辞令」1904年2月12日。
  5. ^ 『官報』第7718号「叙任及辞令」1909年3月22日。
  6. ^ 『官報』第534号「叙任及辞令」1914年5月12日。
  7. ^ 『官報』第2055号「叙任及辞令」1919年6月11日。
  8. ^ 『官報』第3223号「叙任及辞令」1923年5月1日。
  9. ^ 『官報』第3727号「叙任及辞令」1895年11月29日。
  10. ^ 『官報』第3889号・付録「辞令」1896年6月17日。p3
  11. ^ 『官報』第5072号「叙任及辞令」1900年6月1日。
  12. ^ 『官報』第6573号「叙任及辞令」1905年5月31日。
  13. ^ 『官報』7005号・付録「叙任及辞令」1906年11月2日。p8上段
  14. ^ 『官報』第402号「叙任及辞令」1913年11月29日。
  15. ^ 『官報』第1070号・付録「叙任及辞令」1916年2月28日。p7
  16. ^ 『官報』第2578号「叙任及辞令」1921年3月9日。
  17. ^ 『官報』第2852号「叙任及辞令」1922年2月6日。
  18. ^ 『官報』第4438号・付録「辞令二」1941年10月23日。p12

参考文献

  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
  • 福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。
  • 海軍歴史保存会編『日本海軍史』第10巻、発売:第一法規出版、1995年。



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