山梨県立谷村高等学校とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 山梨県立谷村高等学校の意味・解説 

山梨県立谷村工業高等学校

(山梨県立谷村高等学校 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/03 00:05 UTC 版)

山梨県立谷村工業高等学校
国公私立の別 公立学校
設置者  山梨県
学区 全県一学区
校訓 敬愛
設立年月日 1896年
(山梨県南都留郡染織学校)
閉校年月日 2016年3月31日
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
定時制課程
単位制・学年制 学年制(全日制)
単位制(定時制)
設置学科 機械工学科
電子工学科
制御工学科
環境工学科
普通科(定時制)
学期 3学期制
高校コード 19124J
所在地 402-0053
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
テンプレートを表示

山梨県立谷村工業高等学校(やまなしけんりつ やむらこうぎょうこうとうがっこう)は、山梨県都留市に所在した公立工業高等学校。通称は谷工(やこう)。明治期にルーツを持つ郡内地区唯一の工業高校であったが、山梨県立都留興譲館高等学校の開設に伴い、2016年3月31日に閉校した。

学科

時期によって学科構成は大きく変わっているが、閉校時期には以下の課程が置かれていた。

  • 全日制課程(平成24年度入学生より)
    • 機械工学科
    • 電子工学科
    • 制御工学科
    • 環境工学科
  • 全日制課程(平成23年度入学生まで)
    • デザインコース
    • 環境化学コース
    • 機械システム科
    • 建設科
    • 電子情報科

沿革

本校は、当地で盛んであった染織業の実業教育[1]から始まった実業学校(1896年に南都留郡染織学校として発足)と、女子の実科教育機関から発展した高等女学校をルーツとする。第二次世界大戦後の教育改革に伴い、前者(県立谷村工商学校)は谷村南高等学校、後者(県立谷村高等女学校)は谷村東高等学校となり、1950年に両者が合併して山梨県立谷村高等学校となった。谷村高等学校には普通科や商業科も置かれていたが、再編が行われて工業高校となったことから、1970年より山梨県立谷村工業高等学校という名称になった。

山梨県立桂高等学校との再編・統合が行われ、2014年に山梨県立都留興譲館高等学校が開設されると募集を停止。2016年3月31日に閉校した。

明治期から学制改革・統合(1950年)まで

山梨県立谷村南高等学校

  • 1896年(明治29年)3月19日 - 山梨県南都留郡染織学校として開校。
  • 1901年(明治34年)5月1日 - 郡立山梨県立工業学校、郡立南都留染織学校に改称。郡立山梨県立工業学校は、北都留郡大月町に移転。
  • 1901年(明治38年)10月1日 - 郡立南都留染織学校が南都留郡組合立に移管。郡組合立都留染織学校に改称。
  • 1905年(明治38年)4月1日 - 山梨県立工業学校に改称。
  • 1920年(大正9年)4月15日 - 南都留郡立実業学校が開校。商業科を設置。
  • 1923年(大正12年)4月1日 - 山梨県立工業学校が南都留郡立実業学校を合併。山梨県立工商学校に改称。
  • 1941年(昭和16年)4月1日 - 山梨県立谷村工商学校に改称。
  • 1943年(昭和18年)4月1日 - 工業化学科を設置。
  • 1944年(昭和19年)3月1日 - 染織科、商業科の募集を停止。
  • 1944年(昭和19年)4月1日 - 機械科を設置。
  • 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により、山梨県立谷村南高等学校となる。
  • 1948年(昭和23年)8月25日 - 定時制課程を設置。

昭和16年~25年の谷村工商学校時代の校歌(現在の校歌第二)は土井晩翠による作詞、山田耕筰による作曲である。

山梨県立谷村東高等学校

  • 1915年(大正4年)4月1日 - 谷村尋常高等小学校補習科を設置。
  • 1916年(大正5年)4月1日 - 谷村実科女学校に改称。
  • 1917年(大正6年)4月1日 - 町立谷村実科高等女学校に改称。
  • 1926年(大正15年)4月1日 - 町立谷村高等女学校に改称。
  • 1927年(昭和2年)4月1日 - 山梨県立谷村工商学校に改称。
  • 1931年(昭和6年)4月1日 - 山梨県へ移管。山梨県立谷村高等女学校に改称。
  • 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により、山梨県立谷村東高等学校となる。

統合(1950年)以後

山梨県立谷村高等学校

  • 1950年(昭和25年)4月1日 - 山梨県立谷村南高等学校と山梨県立谷村東高等学校が統合。山梨県立谷村高等学校となる。工業化学科を色染化学科に転科。
  • 1955年(昭和30年)4月1日 - 色染化学科を工業化学科に転科。
  • 1963年(昭和38年)4月1日 - 繊維機械科を設置。
  • 1966年(昭和41年)4月1日 - 普通科を山梨県立桂高等学校に移管。商業科の募集を停止。

山梨県立谷村工業高等学校

  • 1970年(昭和45年)4月1日 - 山梨県立谷村工業高等学校に改称。
  • 1971年(昭和46年)4月1日 - 土木科を設置。
  • 1973年(昭和48年)4月1日 - 繊維機械科を繊維工学科に転科。
  • 1986年(昭和61年)4月1日 - 電子情報科を設置。
  • 1994年(平成6年)4月1日 - 学科再編。
  • 2012年(平成24年)4月1日 - 学科再編。
  • 2014年(平成26年)4月 - 山梨県立桂高等学校と再編・統合した山梨県立都留興譲館高等学校の開校に伴い、生徒募集停止。
  • 2016年(平成28年)3月31日 - 閉校。

生徒活動

部活動

  • 2009年1月の時点で、部活動の構成は以下の通りであった。
体育局
  • 相撲部
  • サッカー部
  • 卓球部
  • ソフトテニス部
  • バレーボール部(男女)
  • 野球部  昭和22年に、第29回全国高校野球選手権大会へ出場記録がある。福岡中(岩手県代表。現福岡高校)に初戦敗退。
  • ウエイトリフティング部
  • レスリング部
  • 剣道同好会
  • バスケットボール同好会
文化局
  • 技術研究部
  • パソコン部
  • 美術部
  • 写真部
  • 囲碁将棋部
  • 吹奏楽部
  • 茶道部
  • アマチュア無線部 - 呼出符号JA1YYG。昭和50年代まで存在した模様だが、2008年現在免許されていない。

成績等

  • 2015年には全国高校生プログラミングコンテストで優勝。
  • 2005年には全国ソーラーラジコンカーコンテストで優勝。
  • 2003年にはパソコン甲子園で初代グランプリ獲得。

文化祭

  • 文化祭は「谷高祭」(高は旧字体を用いる)

資格

同校は、資格取得について積極的に取り組んでいる。 卒業までに取得しやすい資格について以下のようにあげている。

デザインコース

など

環境科学コース

など

電子情報科

など

出身者

交通

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b 竹内常善. “第2章:D 南都留染織学校”. 『わが国離陸期の実業教育』(国際連合大学、1982年). 日本貿易振興機構アジア経済研究所. 2021年4月11日閲覧。

関連項目

外部リンク


山梨県立谷村高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 05:36 UTC 版)

山梨県立谷村工業高等学校」の記事における「山梨県立谷村高等学校」の解説

1950年昭和25年4月1日 - 山梨県立谷村南高等学校山梨県立谷村東高等学校統合。山梨県立谷村高等学校となる。工業化学科色染化学科転科1955年昭和30年4月1日 - 色染化学科工業化学科転科1963年昭和38年4月1日 - 繊維機械科設置1966年昭和41年4月1日 - 普通科山梨県立桂高等学校移管商業科募集停止

※この「山梨県立谷村高等学校」の解説は、「山梨県立谷村工業高等学校」の解説の一部です。
「山梨県立谷村高等学校」を含む「山梨県立谷村工業高等学校」の記事については、「山梨県立谷村工業高等学校」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「山梨県立谷村高等学校」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山梨県立谷村高等学校」の関連用語

山梨県立谷村高等学校のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山梨県立谷村高等学校のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山梨県立谷村工業高等学校 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの山梨県立谷村工業高等学校 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS