展示運転線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 01:24 UTC 版)
梅小路蒸気機関車館の一角に設けられた延長500mの展示線で、SLスチーム号の構内運転に使用されていた。この展示線はこれまでに3回程位置と線形が変化しており、変化は以下のとおりである。 開館時 開館当初は展示運転として機関車のみの運行であり、乗車はできなかった。 扇形庫12番の後方に線路が150m延びており、そこを利用して展示運転を行なっていた。線路沿いには広場が作られ、そこから展示運転を見学できた。内容は蒸気機関車単機による展示運転が11時と13時30分の二回行なわれた。広場には売店・休憩室が設置されている 11時は150mの往復だけだが、13時30分では往復後に転車台の使用と、石炭・水の補給のための移動運転があった。(ただし、給炭作業自体は見ることができなかった。これは現役時代の設備を継続使用していたので、入館立ち入りエリアからは死角になる場所にあったため) 展示運転は単機が基本だが、まれに重連運転や客車(12系)を牽引して無料乗車を行なったこともある。それらは機関車館内や京都駅で「手書きポスター」にて告知された。 広場ではミニSL(ライブスチーム)の運転が時折行なわれた。 売店・休憩室裏には梅小路機関区職員食堂があり、1980年代中ごろまで使用されていた。ただし、職員専用である。 1992年2月以降 扇形庫の南側から南東に向かって伸びる線路に展示線を変更した。 長い直線をもち、複線であることを活かして蒸気機関車の三重連や並走などといった展示運転をしていた。 1994年9月以降 9月23日、第11回全国都市緑化フェア開催に合わせて梅小路公園南端を嵯峨野線を潜り併走する形に移転され、同時にSLスチーム号の運用が開始された。 移転当初は400m(往復800m)だったが、1996年から始まった同博物館の大規模リニューアル工事(1997年完成)の一環として1996年10月10日に展示線が100m延伸されて往復1000mとなった。 2015年8月30日以降 京都鉄道博物館へのリニューアルに向け、SLスチーム号の客車を後述の車両に置き換える関係で展示線の一部の線形が改良された。
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