対談での発言をめぐり藤原書店を提訴
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「小谷野敦」の記事における「対談での発言をめぐり藤原書店を提訴」の解説
2012年、藤原書店の雑誌『環』2009年秋号所収の粕谷一希との対談「本をめぐる対話 第4回 比較という思想‐西洋・非西洋・日本」p.367-368, 376における平川祐弘の発言 「最近、小谷野敦(1962年生)というのが『東大駒場学派物語』というのを出したんですが、そこでやり玉に挙げられてしまって……。『平川というのは、キリスト教は嫌いだ』とか、『天皇崇拝を強制する』とかありもしないことを面白おかしく書いて、全くもう迷惑。いつか同世代の女子学生が片端からストーカーされて迷惑したように小谷野に私もやられるだろうとは思っていたけれども。この人は、次々と才色兼備の女子学生に言い寄ってはふられてその体験を基に書いた『もてない男』というのが10万部も売れた。それを自慢しているんですよ。それが売れてちょっと元気になって、それで結婚した。そのときは僕を仲人に頼んでいるくせに、そういうことは一切書いていない。初めは東大駒場学派の歴史を書くといっていたのがいつのまにか物語になって、勝手なゴシップを書いて、人にレッテルを貼った。要は、『天皇崇拝』だとか、『神道』だとか、『右翼』だというのは、殺し文句として非常に有効なんですね。そういうことを分かって使っている」 「悪質というか、世間がわからないというか……。単に面白いことを書けばいい、スキャンダラスなことを書けばいいということなんでしょう」 「今回の『アーサー・ウェイリー──「源氏物語」の翻訳者』(2008年)で、ウェイリーも、チェンバレンのことをこれだけ否定的に書いている、ということを新たに示しても、それでもまだ『チェンバレン、チェンバレン』と持ち上げているのが小谷野敦。よく読みもせず、私に絡んできて……」 をめぐり、同誌への謝罪文掲載を要求して藤原書店を東京地裁に提訴したが、「平川の当該発言は原告(小谷野)の社会的地位を低下させるほどのものではない」との理由で2013年2月に敗訴した。 これについて、小谷野は当初「原告勝訴」と勘違いし、その旨のエントリをブログに載せている。「原告敗訴」であることに小谷野が気付いたのはその2日後であった。
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