対策と対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 07:04 UTC 版)
ここでは、不正行為として行われるチートを防ぐため、ゲームを提供している企業側の対応や対策について述べる。 例えば、利用規約上でチートやバグ技を明確に禁止した上で、これに違反した場合はアカウントの抹消ないし停止などの処罰を課すなどの手段がある。実際にチートを行ったプレイヤーに対し、利用規約違反としてアクセス禁止やアカウント抹消・強制解約を実施した例もある。 一方で、チートを行ったプレイヤーをゲームから完全に締め出すのではなく、チートを行うプレイヤーにもゲームをプレイする一定の機会・権利を認めるゲームおよび提供企業もある。これらゲームでは「チートを行わないプレイヤー」と「チートを行うプレイヤー」を分けた環境を用意し、「チートを行ったプレイヤー」同士を「特定の環境に隔離」する対応などを実施している。 技術的な対策として、各プレイヤーのデータをチェックするプログラムをゲームソフトウェア内に追加したり、外部からはデータを不正に変更できないよう、通信の暗号化やデータをサーバで管理するなどの設計する様式が一般的だ。ウイルス対策などと同じく、オンラインゲームのプログラム実行中に常駐して、チートの原因となる不正行為を監視するアンチチートソフトウェア(例:『PunkBuster』)やメモリ上の数値を常時監視して不正が検知された場合に処理を停止させる機能を持ったゲームソフト(例:『メタルギアソリッド ポータブル・オプス+』)が存在する。だが、その一方でこれらのソフトウェアの脆弱性や欠陥を突いて、機能を無効にするなどの行為も存在する。チート行為の影響を、できるだけ小さくするためのサービスを提供したり、コンサルティングを実施している企業もある。 チート行為と防止策はいたちごっこの関係にあり、原理的に防ぐことができないことを指摘する声もある。 チートを行わないプレーヤーとチートを行うプレーヤーを分け、チートプレーヤー同士でのみ対戦できるようにしたゲームも存在し、『タイタンフォール』では公式ブログで「あなたは他のバンされたプレイヤーとエイムボットコンテストのウィンブルドンみたいな環境でプレイ出来る」と記すなど、アンチチート機能により一度チートを行っていると認識された後は、チートプレーヤー同士でしかマッチングしない仕様となっている。
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