宗形家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:09 UTC 版)
宗形勝(むなかた まさる) - 松田賢二(11歳:宮城孔明、17歳:松田賢二) 27 - 32歳(第1部)→41歳 - (第2部)→49歳(第3部)。郁造の長男、桜子の義兄。桜子へ妹以上の愛情を感じ、ひとり苦悩する。しかし、桜子は勝に対して恋愛感情は無く、兄妹としての親愛感情で見ているだけである。勝本人の知らない所で桜子・勝の結婚話が破談になっていたり、雄一や比呂人の出現で嫉妬に苦しんだり、桜子と比呂人に駆け落ちを勧めたり、さくらの父親役を買って出たり、桜子・比呂人の密会を唯幸・沙也香から守ったり、桜子・比呂人の心中を発見して救護したり、明美に手切れ金を渡して解決を試みたり、さくら誘拐事件の解決に協力したり、さくら自殺未遂で病院に付き添ったり、桜子・比呂人のサプライズ結婚式を企画したり、など、妹に尽くすが報われない。桜子にまとわりつく雄一を殴った事が郁造の借金のカタに雄一と桜子の縁談が持ち上がる原因となる。唯幸が『いさみ酒造』社長に就任すると、常務となる。沙也香との結婚が既成事実化していく事に悩みながらも結婚するが、さくらの出生の秘密が原因で沙也香と離婚。その後も桜子を妹として女性として愛してゆく事が周囲の混乱を招いたが、年を重ねるごとに秀ふじと共に、桜子・比呂人・さくらを見守り助けるようになった。唯幸の死後、酒蔵の経営権を桜子が相続し、社長に就任。比呂人の死後何度か桜子にアプローチし、病床の桜子に「病気が治ったら結婚しよう」と言われるも、叶わず終わった。 宗形郁造(むなかた いくぞう) - 村井国夫(特別出演、 - 第9話) 59 - 60歳。『いさみ酒造』当主、勝の実父、桜子の養父。秀ふじとは愛人関係にある。桜をこよなく愛し、全国の名木を訪ね歩いていたが、ダム計画で村が沈むことを知り、財産を投じて慈慧寺の千年桜を「いさみ酒造」の裏庭に移植させた。桜子を実の子のように育ててきたが、比呂人と恋に落ち、女性らしく成長する桜子を目のあたりにし、桜子への歪んだ愛情を爆発させ「桜子と比呂人は本当の兄妹」と口走る。その後、桜子に雄一との結婚を勧め、秀ふじと心中し亡くなる。 宗形まりえ(むなかた まりえ) - かとうかず子 57 - 62歳(第1部)→71歳 - (第2部)→77歳(第3部)。郁造の妻。勝の実母、桜子の養母。家事は桜子と賄い婦任せ。郁造と勝の桜子への愛に気づいており困惑している。郁造が起こした心中事件がきっかけで桜子へ辛くあたるようになる。沙也香の事は非常に気に入っていたが出て行ってしまい、宗形家の不幸はすべて桜子のせいだと思っている。勝が唯幸の圧力で苦しみながらも酒蔵を必死に守っている最中も、他人ごとのように暢気に趣味の俳句に夢中になっている。心中が続く千年桜を不気味に思い、勝に伐採を命じる。その後、認知症が始まり、勝と桜子が結婚し孫が生まれたと思い込んでいる。さくらと陸雄の心中失敗を見て笑う。桜子の葬儀の際は勝と桜子の結婚式が始まると勘違いして喜ぶ。
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