安全管理上の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 08:12 UTC 版)
「新河岸川産業廃棄物処理対策」の記事における「安全管理上の問題点」の解説
現場の上流(朝霞水路沈砂池・新宮戸橋付近)や下流(朝霞水門付近)に現状を周知する危険サイン等は一切存在せず、長年住んでいる地元住民以外には不法投棄された廃棄物の存在自体があまり知られていない。現場の囲いには看板等が無く、管理責任者や何のための囲いなのかも明確になっていない。 当該現場は特定有害物質によって汚染されているものの、同県知事から土壌汚染対策法第6条第1項に基づく要措置区域としての指定がなされていない。土壌汚染対策法および汚染土壌処理業に関する省令では、汚染土壌の処理に関する基準が定められており、特定有害物質又は特定有害物質を含む固体もしくは液体の飛散等および地下への浸透ならびに悪臭の発散を防止するために必要な措置を講ずることが規定されている(同省令第5条1項)。要措置区域に指定されていない土地の汚染土壌を処理する場合は汚染土壌処理業の許可が必要とされていない。 現場で地下浸透防止措置が講じられていない。同県の地下水モニタリングでトリクロロエチレンの数値が年々上昇していること(地下水汚染)が判明している。環境基準(0.03㎎/L)の値に近くなっている観測井戸が存在するが、原因と対策方法は明らかにされていない。 現場は新河岸川とJR東日本武蔵野線が交差する地点に近い場所で、低地のため大雨による洪水で川が氾濫した場合に浸水の可能性がある。浸水時に生じるPCB廃棄物の流出・拡散に関する対策(根拠条文:廃棄物処理法第12条の2第2項、同法施行規則第第8条の13第2項ハ「特別管理廃棄物が流出せぬよう必要な措置を講ずる」)は県から公表されていない。
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