安全性の確保
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 05:04 UTC 版)
食品残渣飼料の製造・流通において、最優先事項は安全性の確保である。昨今、畜産物については、BSEや表示偽装問題をはじめ、穀物でのポストハーベスト農薬や遺伝子組み換え、抗菌剤の大量投与等様々な問題が露呈し、消費者の間で安全性の確保に対して関心が高まっている。このことから、食品残渣飼料の普及においても安全性確保を優先して推進していくことが、関係者間での合意事項となっている。 農林水産省消費安全局では2006年8月に『食品残さ等利用飼料の安全性確保のためのガイドライン』を制定し、原料排出、収集、製造、保管、給与等の各過程における管理の基本的な指針を示した。尚、この指針は当然、飼料安全法や家畜伝染病予防法の遵守を前提としている。 食肉や乳製品といった畜産品を食べるヒトへの影響だけでなく、飼料を餌とする家畜間の感染症(豚熱やアフリカ豚熱など)を防ぐことも求められる。農林水産省が2021年4月から適用するエコフィードの新しい基準は、加熱を求める飼料を「生肉などが混入している可能性があるもの」だった規定を、肉を扱う事業所等から排出され「肉と接触した可能性があるもの」に拡大。加熱の温度・方法も、攪拌しながら90度60分間以上かそれと同等以上に厳しくする。
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