宇宙艦隊配属まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 14:30 UTC 版)
2230年、バルカン人の父・外交官のサレクと地球人の母・科学者のアマンダ・グレイソンとの間に生まれる(但しTOS「光るめだま」では祖先が地球の女性と結婚したとも発言しており、初期には設定が固まっていなかったと見られる)。幼少時代をバルカン星で過ごし、バルカン人として育てられたため、感情表現を抑えることや論理を優先する考え方など、振る舞いは一見バルカン人そのものである。内面ではハーフであることへのコンプレックスがあったと見え、自らの地球人的な性向を否定する局面が随所で見られた。バルカンに婚約者がいたものの、彼女が破談を望んだ結果、彼女の代理人として指名されたカークと決闘する羽目に陥った事がある。その際、死亡したと思っていたカークの無事を知り、思わず満面の笑みで「ジム!」と叫んでしまうが、すぐに我に返る(TOS「バルカン星人の秘密」より)。 宇宙艦隊へ入るにあたり、自分と同じ道を歩むものと決めつけていたサレクに反目し、以後、エンタープライズでの任務中(TOS「惑星オリオンの侵略」)に再会・和解するまで、18年間サレクとは会話しない。同エピソードでは父を尊び、母を敬う意外な「孝行息子」ぶりを披露し、侵入者の凶刃に倒れたカークに代わって艦の指揮を執っているとき、心臓病で倒れたサレクを救うために輸血をしてくれとアマンダに頼まれ、「輸血をするなら私は職務を放棄しなければならない(つまり、艦と部下を見捨てなければならない)。自分のせいでそんなことになったら、お父さんは喜んでくれますか」と苦悩の色を見せる(この窮地は、カークが重傷をおし隠して艦長席に復帰したことで打開された)。子供の頃はセレットという猫ほどの大きさの熊を可愛がっており、5歳の時に友人から地球人との混血と言われ泣いた事がある。 義姉にあたるマイケルに対しては、突然姉ができたことを受け入れられなかったのか、初対面では両親から仲良くせよと言われた直後に無言でドアを閉じてしまっており、その後もアマンダが読み聞かせをしている様子を寂しげに覗く。未来から来た赤い天使のごとき存在に会い(DSC第23話「記憶の痛み」)、認識障害ゆえにコミュニケートできている(DSC第26話「永遠なる無限」)。両親の元を離れた後、2257年時点でサレクだけでなくマイケルとも長らく顔を合わせていなかったという(DSC第16話「義弟」)。
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