学校内の防犯カメラ映像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 18:55 UTC 版)
「陳彦霖死亡事件」の記事における「学校内の防犯カメラ映像」の解説
疑惑を受けて、陳が生前職業訓練のため通っていた青年学院と香港知専設計学院(HKDI)調景嶺キャンパスの学生が集会を開き、陳が最後に目撃された9月19日の夜に撮影された防犯カメラ映像の公開を要求した。 10月15日、学校側は要求に応じ、いくつかの関連する映像を公開したが、断片的な映像だったことからかえって火に油を注ぎ、学生らは改めて編集されていない完全な映像を要求し、学校側に30分の猶予を与えた。期限内に交渉がまとまらなかったため学生らは監視カメラを破壊し、火災警報器を作動させた。このため、HKDI及びその関係施設での授業・職業訓練が2日間休講となった。 その後休講中に200人の学生がキャンパス内に集結し、無期限の授業ボイコットを宣言したことを受け、学校側は追加の防犯カメラ映像を公開した。それによると、陳は1時間近くキャンパス内を徘徊していたとされている。しかし、この映像も完全な映像ではなかったため、事態は長期化の様相を見せ始めることとなる。 HKDIが監視ビデオを公開し、陳の母親が死因に関する憶測をやめるよう主張したものの疑惑は払拭されず、学生らは引き続き事件当日の監視カメラ映像全体の公開を要求し続けた。また、反送中運動の参加者らの間で、学校が状況を軽視しているという非難が出始めた。キャンパス内では混乱が続き、学校側が警察に通報する騒ぎとなった。 映像が公開されたにもかかわらず疑惑が払拭されない背景には、映像に写っていた少女が陳ではなく、別人ではないかという指摘が影響している。また、一部では映像の少女は当局による隠蔽に関与した女優であると非難された。 死因審問では、陳の家族、ソーシャルワーカー、友人全員が、映像に写っている少女は陳本人であると説明した。さらに陳の祖父は、9月19日の朝に映像に映る少女と同じ服を着た陳を見たと供述している。死因審問では、映像の少女は陳本人であると評決している。
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