子孫とスペイン市民権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 02:32 UTC 版)
2006年10月、アンダルシア州議会は、大多数を形成する3つの議会派閥に、モリスコの子孫のためスペイン市民権を得る方法を緩和しようとする改正法への支持を依頼した。提案は当初、スペイン統一左翼のアンダルシア州支部であるIULV-CAによってなされた。現在の形になったスペイン民法第22.1条では、数カ国の国民、そしてスペインと歴史的つながりの深いセファルディムへの譲歩を提供している。スペインでの居住のため慣習的に10年が必要とされるところ、彼らにはむしろ5年で市民権を請求するのを認めている。 この措置は、およそ500万人の、モリスコの子孫とみられるモロッコ人に恩恵を与えた。そしてアルジェリア、チュニジア、モーリタニア、リビア、エジプト、トルコの不特定人数の人々にも恩恵を与えた。 1992年以降、一部のスペインとモロッコの歴史家たちと研究者たちは、セファルディムと境遇の似たモリスコに対する公正な処置を要求してきた。申し出は、スペイン・イスラム会議議長のマンスール・エスクデロに歓迎された。 2008年、リーズ大学による現代のイベリア半島住民およびバレアレス諸島住民の男性1,140名のY染色体についてのDNA研究により、被験者のおよそ20%がユダヤ系祖先を持ち、11%がムーア人祖先を持つことが推測された。
※この「子孫とスペイン市民権」の解説は、「モリスコ」の解説の一部です。
「子孫とスペイン市民権」を含む「モリスコ」の記事については、「モリスコ」の概要を参照ください。
- 子孫とスペイン市民権のページへのリンク