大豆に由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 08:07 UTC 版)
くず大豆およびその粉末 大豆を加熱した後、圧偏したものおよびその粉末。原料の大豆は、選別過程で食用として規格外とされたもの、または水濡れ等により変質したものである。特殊肥料に指定されている。水稲への施用効果は、50-150kg/10a施用したとき、くず大豆10kgにつき精玄米の収量は約10kg増加する。ただし、50kg/10aまでは施用効果は認められない。くず大豆には雑草の生育を抑制する効果がある。抑草効果の機構は明らかではないが、大豆成分のサポニンの関与が指摘されている。 大豆油粕 大豆からの油の圧搾後または有機溶媒での抽出後の滓。登録の有効期間が6年の普通肥料である。窒素6.0〜7.5%、リン酸1.0〜2.0%、加里1.0〜2.0%を含む。 豆腐粕乾燥肥料 おからを乾燥させたもの。登録の有効期間が6年の普通肥料である。おからは、大豆を原料とした豆腐の生産において生じる副産物である。豆腐生産において大豆は脱皮、水への浸漬、摩砕、加熱されたのち、液体(豆乳)と固体(おから)に分離される。インスタント豆腐または豆腐の素として生産する際の副産物が多い。窒素全量4.5%程度、リン酸全量1.0%程度、加里全量1.5%程度を含む。 豆腐粕の石灰処理肥料 豆腐粕を石灰で処理したもので、乾物1kgにつきアルカリ分含有量が250gを超えるもの。 醤油粕 醤油を天然醸造法により製造する際の搾り滓。生産工程で塩酸が使用される場合、特殊肥料(発酵かす)である。そうでなければ、登録の有効期間が6年の普通肥料(副産植物質肥料)に指定される。普通肥料の醤油粕は窒素3.5〜4.5%を含む。味噌粕:たまり醤油を天然醸造法により製造する際の搾り滓。窒素5.0〜6.5%を含む。
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