大滝橋の架設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/13 04:51 UTC 版)
大中橋の開通から50年以上が経過し老朽化したことや、幅員が狭く大型車の通行が不可能であることから、上流側に地元町会や対岸に点在するレジャー施設などからの要望により、秩父市が事業主体となり、新橋である橋長81.2メートル、幅員9.0メートル(内、歩道2.5メートル)、で2車線の新橋(後の大滝橋)の架設工事が2012年(平成24年)度より行われ、橋台や橋脚などの下部工の施工が行なわれている。施工業者は秩父土建(契約業者)が9706万2000円で、斎藤組(契約業者)が7439万7571円で請け負っている。総工費は当初は4億5000万円を見込んでいたが、資材の高騰により約5億円に増額となる見通しで、総工費の内の2億2500万円は2012年度の道整備交付金としての国庫金である。2015年度より上部工の施工に着手し、新橋は2015年9月に開通予定で工事が進められた。橋の新設については、大型車の通行も可能になると歓迎の声がある一方で、周辺に商店がないことから市の予算を買い物難民の救済に使ってほしかったとの周辺住民の声もあった。新橋の開通後は、大中橋は歩行者専用の橋として使用が継続される予定であったが、2020年(令和2年)3月12日現在は通行止めとなっている。また、橋の建設に伴い右岸側の取り付け道路が整備されることになり、2014年1月に取り付け道路の拡幅の際に支障となる、大滝中学校敷地内の卒業記念樹や松の大木の移植が行われている。なお、橋の袂にある大滝中学校は自然災害などの有事の際の周辺住民の一時避難場所となっているが、新橋架設事業の決定後の2013年(平成25年)5月に2015年3月末をもって閉校することが決まり、閉校後は耐震性に問題がある大滝総合支所を移転する構想があった。この構想は新橋開通後の2018年(平成30年)3月12日に実現し、それに伴い「大滝総合支所」バス停は旧庁舎のあった左岸側の国道沿いから対岸の新庁舎そばに移設され、バス路線も新橋を経由する経路に変更された。 橋は2016年(平成28年)12月20日に大滝町会主催による開通式典が挙行され、テープカットや渡り初めなどが行なわれた。総事業費は最終的には5億8千万円であった。
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