大枠のあらまし(注:結末部分の記述があります)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:15 UTC 版)
「はみだしっ子」の記事における「大枠のあらまし(注:結末部分の記述があります)」の解説
全体はいくつかの部分に分けられる。 Part.1からPart.9までは親を見捨てた・親から見捨てられた4人が出会い、喧嘩をしながらもお互いに信頼関係を築いていく過程が描かれている。グレアム・アンジーをリーダーとしたグループとして、「親という名を持った人間じゃなくホントに愛してくれる人」を求めて、社会からの“はみだしっ子”の立場を選択し、子供でありながら大人たちを小気味よくあしらいながら放浪する。 Part.10で4人が雪山にて遭難し、むき出しの人間のエゴイズムと憎悪に直面して4人がそれぞれ傷つき、バラバラになる。Part.11,12では、マックスとサーニンが失踪した先で社会との関わりをそれぞれ獲得し、“はみだしっ子”グループに頼らない自我を確立する。 Part.13以降再び4人で放浪生活を送るが、グレアムとアンジーは雪山での事件(Part.10)を隠し通すことに悩む。グレアムが父と死別する(Part.14)と、グレアムの伯父の勧めに従い4人はでクレーマー家に養子に入る(Part.17)。 生きる上で選択の連続であった放浪生活時代と異なり定住することに慣れない4人だが、同時に異なる環境であっても調和を選択できる強さを備えていた。周囲の安心と信頼によりサークルの一員となっていくが、マックスとリッチーの抗争に巻き込まれてグレアムが負傷、リッチーを告訴した裁判が始まる。リッチーは故意ではなく事故であり罪はなかったとするフランクファーター弁護士の声によりグレアムは雪山での事件を隠しながら罪を得ようとしている己を自覚する。 結審(関係者のリッチーの項を参照)し、アンジー、サーニン、マックスがそれぞれクレーマー家の息子の座に収まったことを確認したグレアムは雪山で起きた事件を清算しようと画策した。しかし、相手の拒否にあい失敗(関係者のフェル・ブラウンの項を参照)。自殺を図るもそれも失敗すると、心を閉じた。雪山事件に関わったアルフィーが死んだことでしがらみがなくなり、グレアムがジャックに事件のことを明かしたところで物語が終わっている。
※この「大枠のあらまし(注:結末部分の記述があります)」の解説は、「はみだしっ子」の解説の一部です。
「大枠のあらまし(注:結末部分の記述があります)」を含む「はみだしっ子」の記事については、「はみだしっ子」の概要を参照ください。
- 大枠のあらましのページへのリンク