大枝の折損
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 14:04 UTC 版)
2007年(平成19年)、5本あった大枝のうち1本が折損した。折損したのは、東に張り出していた大枝だった。9月中旬に大枝の付け根に約1.5メートルに及ぶ亀裂が入っているのが確認され、その対策中に折損した。折れた大枝を樹木医が確認したところ、変色が確認されたためにかなり前から亀裂が入って空洞化が進んでいたことが推定された。折れた大枝の下にはムクノキの大木が生育していてその木が支えの役割を担っていたものの、この折損ではそのムクノキも巻き添えとなって根こそぎ倒れていた。折損の主因は、経年劣化による幹の空洞化によるものと推定され、実際に人が入れるほどの空洞がありしかもその面積が広くなっていた。 折れた大枝は、2009年(平成21年)12月に御浜町から「双方交流のきっかけとなるように」と和歌山県田辺市に寄贈された。南方熊楠顕彰会は大枝の活用について検討し、研磨等の作業に入った。大枝で作られたオブジェとテーブルは、南方熊楠顕彰館内の1階休憩コーナーと2階の交流・閲覧室にそれぞれ設置されている。
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