多数論証とは? わかりやすく解説

衆人に訴える論証

(多数論証 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/23 13:39 UTC 版)

衆人に訴える論証(しゅうじんにうったえるろんしょう、: argumentum ad populum)とは、論理学における誤謬の一種であり、多くの人々が信じている、支持している、属している等の理由で、ある命題を真であると論証結論付けること。多数論証、多数派論証[1]とも。また、様々な社会現象の元にもなっており、組織的強化、バンドワゴン効果、中国の故事「三人市虎を成す」などがある。


  1. ^ 塩谷英一郎「言語学とクリティカル・シンキング-誤謬論を中心に (PDF, 373 KiB)帝京大学総合教育センター論集,Vol.3(2011年度)
  2. ^ Austin Cline. Argumentum ad Populum


「衆人に訴える論証」の続きの解説一覧

多数論証 (ad populum)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 23:34 UTC 版)

詭弁」の記事における「多数論証 (ad populum)」の解説

バンドワゴン効果」および「衆人に訴える論証」も参照 A「B君も早くCを買うべきだ。もう皆そうしている」 Aの発言は「Xは多数派である。多数派正しい。故にXは正しい」というタイプ推論。『多数派』は『正しい側』と論理的に同値ではなく包含関係にもないので、この論理演繹ならない。むしろこの論理は、多数派属しない不利になるという脅迫論証一種といえるまた、Aが「多数派正しい。故に多数派ではなければ少数派であれば正しくない」という意味で発言しているならそれは前件否定の虚偽でもある。また、Aの多数論証は、規範文(そうするべき)の根拠記述文(そうしている)になっているため、自然主義の誤謬前述)にもなっている。なお、厳密には「全員」ではないにもかかわらず「皆」「誰も」という言葉使われているような場合、これを誇張法 (hyperbole) という。誇張法詭弁ではなくレトリック無論計数可能な「皆」「誰も」が肯定しているからといってその命題正しかどうか分からない

※この「多数論証 (ad populum)」の解説は、「詭弁」の解説の一部です。
「多数論証 (ad populum)」を含む「詭弁」の記事については、「詭弁」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「多数論証」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「多数論証」の関連用語

多数論証のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



多数論証のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの衆人に訴える論証 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの詭弁 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS