外国との均衡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 03:32 UTC 版)
防衛記念章はメダル本体は制定されておらず略綬状のものしか制定されていなかったが、2014年度(平成26年度)、一部の防衛記念章(全48種類のうち個人表彰の中でも上位の特別賞詞~第3級賞詞までの7種類(第1号~第7号防衛記念章)と部隊表彰の2種類(第17号・第18号防衛記念章)の計9種類)に対応するメダルが制定され、式典等で着用しているのを見ることができる。外国軍隊の記念章におけるリボンのみの例としては、アメリカ軍のユニットアワード(Unit Award、部隊賞状)やユニットサイテーション(Unit Citation、部隊感状/部隊表彰状)があるが、何れも部隊表彰を受けた部隊の隊員が着用するものであり、個人が受章した勲章・記章とは着用の位置やTPO等の扱いが異なる。 日本以外の国々では、正章と略綬を服装によって使い分けるのが普通であり、外国軍人との均衡を失すると指摘されている。特に、メスジャケット着用時にはリボンを着用しないのが普通であり、ユニットアワードもフルサイズの勲章類を着用する際は併用できるが、ミニチュアメダルとの併用はできないため、メスジャケット着用時には着用しない。メスジャケット着用時には着用する勲章類はミニチュアメダルとされている。そのため自衛官も、制度上は着用できることになってはいるが(防衛庁訓令昭和56年11月20日第43号第6条)、第2種礼装時には防衛記念章を着用しないのが通例となっている。但し、アメリカ陸軍ではドレスコードがブラックタイの服装でも、サービスジャケットを使用する場合(陸上自衛隊の旧第2種礼装に相当)、現役将兵は略綬を着用できる一方、海軍はこの場合もミニチュアメダルを使用するので、略綬は併用できない。 アメリカ海軍の将官(マイケル・マレン海軍作戦部長(当時・後に統合参謀本部議長))。フルサイズの勲章類(左胸)を着用する時には略綬状のユニットアワード(右胸)を併用している。 メスジャケットを着用した、統合参謀本部議長就任後のマレン大将。左の写真の時より受章した勲章類は増えているが、付けているのがミニチュアメダルであるため、ユニットアワードは着用していない。 米陸軍将校の結婚式。礼装に略綬を着用する例。 JTF-TH派遣任務に従事した隊員に授与された第18号と第36号(当時)防衛記念章 第1級部隊功績貢献章(第18号防衛記念章に対応するメダル)。表面は表彰権者(防衛大臣)、裏面は表彰の対象となった活動の概要が刻印される。
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