日本以外の国々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 01:59 UTC 版)
日本以外の国々においても、特命全権大使や特命全権公使が接受国の元首に対して信任状を提出する儀式が行われている。 しかし、そのセレモニーの内容は、接受する国によって大きな違いがある。 接受国が君主制の国の場合は、君主に謁見して信任状を提出することになるため、礼装して信任状を捧呈することが多い。それに対して、接受国が共和制の国の場合は、そこまで厳格な服装規定は求められないことが多い。いずれにせよ、特命全権大使や特命全権公使は、接受国の慣習に合わせた服装で出席することになる。 例えば、ベトナム駐箚特命全権大使やベルギー駐箚特命全権大使を務めた坂場三男によれば、ベトナムでの信任状提出の様子について「背広服で良いとされ、甚だ簡易なもの」だったと述べているが、ベルギーでの信任状提出の際には「ホワイト・タイと呼ばれる最高級の正装で、これまでに外国政府などから授与された勲章を首から下げたり、胸に付帯させたりという古色豊かな出で立ち」で出席したと述べており、接受国の慣習に合わせた服装を着用したとしている。 なお、信任状捧呈式の際に、新任大使の送迎に馬車を使用する国は、現在では日本の他、イギリス、スペイン、オランダ、スウェーデンなど、数カ国に限られている。
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