基本型と派生型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:49 UTC 版)
「AGM-65 マーベリック」の記事における「基本型と派生型」の解説
基本となったAGM-65Aから、6つ以上の派生型が作られた。 型式名誘導方式発射重量弾頭信管最大射程主な用途AGM-65A TV画像 210kg 57kg成形炸薬 着発 3km 米空軍向け AGM-65B AGM-65D 赤外線画像 20km AGM-65E セミアクティブ・レーザー 293kg 136kg榴弾 遅延 米海兵隊向け AGM-65F 赤外線画像 307kg 136kg成形炸薬 着発 25km 米海軍向け AGM-65G AGM-65H TV画像 210kg 57kg成形炸薬 20km 米空軍向け A型は、続くシリーズの基本となったものである。 B型は、A型のTVシーカーに目標画像拡大機能が加えられたものである。 D型は、赤外線式TV画像を使ったシーカーを備えた形式であり、1983年に実用化された。 E型は、ロケットモーターが排煙の目立たない改良型によって射程も延伸された形式であり、1985年に実用化された。 F型は、D型を艦船目標向けに調整したもので、1989年に実用化された。 G型は、D型の赤外線式TV画像シーカーのソフトウェアを改良したもの。誘導システムの精度を高めて小型車両も目標にできるG2型も作られた。1990年に実用化された。 H型は、1991年より開発が始まり、当初はミリメートル波のアクティブ・シーカー型として開発されていたが、1993年に一度開発が中止となり、その後再開された時には新たにCCD型TVシーカーが採用された。CCD型TVシーカーは2段階で視野が切り替えられる。 J型は、F型のCCD向上型である。 K型は、G型のCCD向上型である。 AGM-65の弾頭は、57kg(125ポンド)と136kg(300ポンド)の2種類である。軽量の方はミサイルの先端に着発信管を備えた成形炸薬弾頭であり、重量のある方は遅延信管を備えてやや弾殻が厚く、運動エネルギーで目標表面を貫通してから内部で爆発する爆風破片効果を持つ弾頭である。後者の方が大型の硬目標に対する破壊力は大きい。いずれの弾頭も後部の固体燃料ロケットで推進される。
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