埋納遺物とは? わかりやすく解説

埋納遺物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 15:45 UTC 版)

福知山城」の記事における「埋納遺物」の解説

1986年昭和61年)の天守再建に伴う送電線敷設工事時に偶然検出された埋納遺物で、現在の天守台の南、本丸中央部出土した。この地点絵図によると、本丸御殿建っていたところで、検出層位から江戸時代以前福知山城整地前に埋納された。出土物は以下の5件。 丹波壺 - 口径16.6 cm、高さ41.6 cm茶褐色一部緑色自然釉薄くかかっている。この壺の中に他の出土遺物入っていた。 銅鏡 - 直径は9.43 cm、紐は亀形で、縁は垂直に立ちあがっている。一対菊花モチーフとした双雀菊花文鏡である。 竹筆 - 19本出土した。径0.7-0.9 cm長さは15-23cmで使用痕跡確認できない小刀 - 錆びついており、詳細不明現存部分長さ19.3 cm刃部分の幅は2.6 cm銅銭 - 総数は約936原型とどめていない個体もあり、2-3程度誤差考慮する必要がある。銭種は40種類で、ばらばらに納められていた。鋳造年次の最も新しい銭は朝鮮通宝2枚である。 壺の内部には内底中央部鏡面を上にして銅鏡1面置かれ、竹筆19本と小刀1本が立てかけられ、最後に銅銭納められていた。壺の内部が15cm程度溜まっていたが、竹筆は良好な状態で残っていた。『福知山城歴史』は「遺物組成、埋納状況からみても、いわゆる備蓄ではなく何らかの祭祀的な色彩強く感じるものであり、変形しているものの、地鎮経塚祈願などの目的で埋納された」と解説している。

※この「埋納遺物」の解説は、「福知山城」の解説の一部です。
「埋納遺物」を含む「福知山城」の記事については、「福知山城」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「埋納遺物」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「埋納遺物」の関連用語

埋納遺物のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



埋納遺物のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの福知山城 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS