地質的制約の問題によるものとは? わかりやすく解説

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地質的制約の問題によるもの

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 00:43 UTC 版)

中止したダム事業」の記事における「地質的制約の問題によるもの」の解説

ダム事業予備調査実施計画調査において最も重要な調査一つ地質調査である。ダムサイト地盤脆弱であると巨大な水圧に耐えられず堤体崩壊し決壊事故となる。また地形的に脆弱な地点ダム建設し湛水すると土壌貯水した浸透してさらに地盤緩み地すべり惹き起こす前者による事故としてフランスで発生したマルパッセダム決壊事故があり地盤ごと決壊し500人以上の死者出し後者の例では1962年北イタリア発生したバイオントダム貯水池地すべり事故があり、地質調査怠って建設強行したことにより結果2,200人が死亡するダム事故史上最悪惨事招いた故に地質が悪い所にダム建設できず、このため事業中止になるのは安全上やむをえない2005年平成17年)に大阪高等裁判所における「永源寺第二ダム愛知川訴訟控訴審判決」では、地質調査行わず建設進めようとした農林水産省ダム建設違法であるとの判決下している。 こうしたことから地形的に建設不適当な場合安全性の面で建設中止となるダムもある。また、建設前地質調査地すべりなど地質的不都合発生し、これらに対す補強工事事業額が嵩み、かえってダム以外の治水・利水案がコスト抑制に繋がるとして中止となったダム事業もある。和歌山県国土交通省近畿地方整備局建設予定していた紀伊丹生川ダム紀伊丹生川)は、需要減少規模縮小すべく当初地点から上流ダムサイト移したが、移転地点地質悪くこの地点ダム建設するよりは築堤等の河川改修既存利水施設再開発コスト抑制する事が判明し建設事業2002年平成14年)に中止したケースこれに当たるこの他利根川荒川水資源開発基本計画」の一環として埼玉県建設予定されていた小森川ダム小森川)も同様の理由中止されている。

※この「地質的制約の問題によるもの」の解説は、「中止したダム事業」の解説の一部です。
「地質的制約の問題によるもの」を含む「中止したダム事業」の記事については、「中止したダム事業」の概要を参照ください。

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