地質的背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 15:31 UTC 版)
震源域となった松代はフォッサマグナの中央部にあり、中央隆起帯の北西縁付近に位置し糸魚川静岡構造線に近い。中新世後期以降沈降している長野盆地および水内丘陵とは異なった地質区を形成し、相対的に隆起している地域である。数年後に行われた人工地震調査により、水内丘陵と中央隆起帯の境界と考えられる構造が地下に発見されたが、群発地震は境界を越えた水内丘陵内部では発生していなかった。 1967年(昭和42年)には付近の重力分布調査が行われ、皆神山付近には低重力域があり、地下には縦800メートル、横1,500メートル、高さ200メートルのマグマ溜まりが起源と考えられる空洞の存在が推定される。ボーリング調査により、皆神山溶岩は150メートル程度の厚さがあることが確認されており、その下に湖水堆積物が見つかっている。
※この「地質的背景」の解説は、「松代群発地震」の解説の一部です。
「地質的背景」を含む「松代群発地震」の記事については、「松代群発地震」の概要を参照ください。
- 地質的背景のページへのリンク