地質調査による解析とは? わかりやすく解説

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地質調査による解析

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 09:30 UTC 版)

黄砂」の記事における「地質調査による解析」の解説

古くは、日本では少なくとも7万年以降最終氷期には黄砂飛来していたと考えられている。最終氷期初期にあたる7万年前から6万年前ごろの風送ダスト風によって運ばれ堆積した砂や塵のこと。黄砂もこれに含まれる)の堆積量は10cm3あたり12グラムであった完新世にあたる1万年前から現在までは同3 - 4グラムである。つまり、最終氷期初期現在の3 - 4倍と、かなり多かった推定されている。このほか、1万8000年前にも黄砂堆積量増えたというデータがある。 気候との関係については一般的認識とは逆の推定がされており、発生地域寒冷期にあるときには乾燥化が進むうえ、大気循環経路変化により寒気の南下回数増え砂塵嵐頻度増えることから、黄砂増加する考えられる逆に温暖期にあるときは、湿潤化が進むことなどから黄砂減少する考えられている。2千年紀過去1000年)間の中国での塵の降下頻度記録から、塵の降下頻度増加気温の上昇と逆相関関係にあるという研究があり、この説を裏付けている。 また、現在黄砂発生源となっている黄土高原は、250万年前から始まり200万年前から増えた風送ダストによってできたと考えられている。これら黄砂や風送ダスト量の変化は、気候変動地殻変動によって、風や降水地形などのパターン変わったことによるまた、日本の南西諸島にはクチャ学術名島尻層泥岩)と呼ばれる厚さ約1,000メートル泥岩層が分布しているが、この層には黄砂由来粒子含まれていると考えられている。島尻層泥岩新第三紀、およそ2500万年前から200万年前ごろの地層であり、このころにも黄砂飛来していた可能性示唆している。 さらに堆積物分析結果から、もっとも古い時代では白亜紀後期にあたる約7000万年前から黄砂発生していたと考えられている。

※この「地質調査による解析」の解説は、「黄砂」の解説の一部です。
「地質調査による解析」を含む「黄砂」の記事については、「黄砂」の概要を参照ください。

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