島尻層泥岩とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 島尻層泥岩の意味・解説 

島尻層泥岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 02:14 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

島尻層泥岩(しまじりそうでいがん)は、南西諸島に広く分布する泥岩地層鮮新世から中新世にかけて中国大陸東海岸沖の海底堆積したの層が隆起によって地上に現れた地層であり、厚みは1,000メートル以上にもなる。島尻層群泥岩、または島尻粘土と呼ばれることもある。沖縄島宮古島ではクチャと呼ばれ、特に南部の太平洋側に広く分布している。上位から新里層、与那原層、豊見城層に分けられる。風化してできた土壌ジャーガルと呼ばれる。

性質

おおむね20 - 40%の水分を含んでおり比重は2.72 - 2.79である。大量の水を含むと軟化する性質があり、吸水と乾燥を繰り返すと崩壊する。均一な地層としては高い強度を持つが、断層に沿ってすべりやすい性質があり、豪雨によってしばしば地すべりを引き起こす。沖縄島南部に広がる小さな丘と広い谷を特徴とする地形は、島尻層泥岩の地すべりが繰り返されることによって形成されたものである[1]。宮古島では、琉球石灰岩の下にあり、所々露出している。[2]琉球石灰岩の谷を利用して地下ダムが作られている。

関連項目

脚注

  1. ^ 氏家宏編 『沖縄の自然 地形と地質』 ひるぎ社、1990年
  2. ^ 目崎[1988:106]

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「島尻層泥岩」の関連用語

島尻層泥岩のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



島尻層泥岩のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの島尻層泥岩 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS