地下鉄文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 14:57 UTC 版)
「ニューヨーク市の交通」の記事における「地下鉄文化」の解説
毎日500万人を超える人々が地下鉄に乗り、大きな駅では多数の乗客が行き交うため駅には商業施設が入っていたり、路上ミュージシャンなどの娯楽活動、政治家による政治活動の舞台としても使われている。スタテンアイランドを除いた多くの都市の人々は24時間運行している地下鉄を主な交通手段としている。また、地下鉄は小さな町から選挙に出る政治家の貴重な政治活動の場として重宝されているほか、先述の通り多くのミュージシャンが施設内の多くの場所で色々なジャンルの音楽を演奏している。ミュージシャンには楽譜を持ち演奏する者や即興演奏を行う者、演奏の見返りで寄付を求める者まで多くのミュージシャンが居る。しかし、バスカーズと呼ばれるニューヨーク市交通局から演奏の認可を受けていない不正な奏者も多く居る。 また、ミュージシャンや政治家の他にもう1つ地下鉄に恩恵を受けている会社がある。それは地元の新聞業界である。ニューヨークで刊行されている日刊紙各紙の読者の大部分は通勤中に列車内で読んでいる人々が占めている。現に2005年12月に3日間行われた地下鉄ストライキの期間中は新聞の購入数が大幅に下がっており、市民の通勤と新聞は深く結び付いていることが強調される事となった。 また、地下鉄はミス・コンテストやゲリラシアターの舞台としても使われている。ミスコンはMTAが主催しておりコンテスト名を"ミス・サブウェイ・コンテスト" (Miss Subways contest) と言い、1941年から1976年にかけて行われたほか、2004年にもコンテスト名を"ミス・サブウェイ" (Ms. Subways) と改め開催された。 一部の地下鉄駅および通勤電車の駅にはアートワークが設置されている。それらは壁に直接描かれた物や天井に設置された物、ステンドグラスなど様々な物である。
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