園太暦とは? わかりやすく解説

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えんたいりゃく〔ヱンタイリヤク〕【園太暦】

読み方:えんたいりゃく

南北朝時代日記洞院公賢(とういんきんかた)著。正式書名は「中園相国暦記」。重要な政治史料で、応長元年から正平14延文4年(1311〜59)までに、120余巻が書かれたが、応長元年完本興国5=康永3年(1344)以降抄本だけが残る。園太記。


園太暦

読み方:エンタイリャク(entairyaku)

南北朝時代日記洞院公賢著。


園太暦〈自筆本/応長元年二月、三月〉

主名称: 園太暦〈自筆本応長元年二月三月
指定番号 431
枝番 00
指定年月日 1966.06.11(昭和41.06.11)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 1巻
時代区分 鎌倉
年代 1311
検索年代
解説文:  中園太政大臣洞院公賢日記で、南北朝時代根本史料として尊重されてきたが、原本早く散逸し自筆本としては本巻存するのみである。料紙具注暦用い記事はあるいは紙背に及び、あるいは補紙を挿入して書き継ぐなど、公賢が日々記録遺漏なきを期した跡をとどめている。

園太暦

読み方:エンタイリャク(entairyaku)

分野 日記

年代 鎌倉後期~南北朝時代

作者 洞院公賢


園太暦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 06:22 UTC 版)

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園太暦』(えんたいりゃく)は、“中園太政大臣”と称された南北朝時代公卿洞院公賢日記。『中園相国記』とも。南北朝時代における基本史料。

著者の洞院公賢は、太政大臣という高官に就き、また有職故実に通じていたために、天皇や公卿からの相談も多く、この時期における朝廷の動きについて詳細に記している。記載時期は、延慶4年(1311年)2月から延文5年(1360年3月にわたり、123巻から成る。大半は散逸したものの、自筆原本も一部現存している(重要文化財)。また、甘露寺親長三条西実隆(親長の甥)による抄本も残されている。

公賢没後、子実夏より三代を経て公数に至り家門断絶となったが、公数在世中に家の記録を順次売却して家計を維持していた。『園太暦』も文明14年(1482年)元月に中院通秀へ1000余をもって譲渡された。その通秀の日記『十輪院入道内府記』によると、当時の現存状況は次の通りであった。

  • 延慶4年(1311年)2、3月
  • 康永3年(1344年)春、夏、秋
  • 貞和元年(1345年)春、夏、秋、10月、11月
  • 貞和2年(1346年)春、4月、5月、秋、冬
  • 貞和3年(1347年)四季
  • 貞和4年(1348年)四季
  • 貞和5年(1349年)春、夏、秋、11月、12月
  • 観応元年(1350年)四季
  • 観応2年(1351年)四季
  • 文和元年(1352年)四季
  • 文和2年(1353年)春、夏、秋
  • 文和3年(1354年)冬
  • 文和4年(1355年)四季
  • 延文元年(1356年)四季
  • 延文2年(1357年)四季
  • 延文3年(1358年)春、夏、秋
  • 延文4年(1359年)四季
  • 延文5年(1360年)春(内1巻は公賢弟公敏の『公敏卿記』)

刊本は、1930〜40年代に大洋社から第4巻まで出版され、その後、1970年代以降、史料纂集の一部として全8巻が刊行されている。

参考文献

外部リンク





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