国鉄予算とは? わかりやすく解説

国鉄予算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 00:55 UTC 版)

日本国有鉄道」の記事における「国鉄予算」の解説

国鉄予算案運輸大臣提出され大蔵省との大臣折衝経て閣議決定後、政府関係機関予算一つとして国会提出された。また自己資金借入金鉄道債券発行調達する資金計画」を4半期ごとに定め、4半期開始日の20日前までに運輸大臣大蔵大臣会計検査院提出することが義務付けられていた。 収入支出予算損益勘定資本勘定工事勘定特定債務整理特別勘定の4勘定設けられた。 損益勘定における収入は、運輸収入雑収入と、国の一般会計からの助成金受入、収入不足を補填する資本勘定からの受入が充てられた。助成金受入は1960年代まで損益勘定収入0.1%程度推移していたが、財政状況悪化1970年代以降増加した。また資本勘定からの受入は損益勘定収入不足拡大伴って1971年から始まったもので、1970年度までは損益勘定から資本勘定への繰り出し支出行っていた。日本国有鉄道再建法成立直前1978年予算では、助成金受入(工事費補助金地方交通線特別交付金など)が7%、資本勘定からの受入が15%に達し損益勘定収入4分の1近く助成金借入金占められた。 資本勘定収入資産充当鉄道債券及び借入金、国からの貸付金及び補助金充てられた。このうち鉄道債券及び借入金は、1960年代まで資本勘定収入50%前後だったが、損益勘定収入不足補填のために資本勘定から繰出支出を行うようになったことから、借入金中心に急速に増加1978年予算では資本勘定収入95%を占めた工事勘定鉄道施設整備工事費や新幹線建設費などを支出するもので、全額資本勘定からの受入でまかなった特定債務整理特別勘定1976年新設されたもので、国から償還費用無利子貸し付け利子補給を受ける形で棚上げした長期債務の一部特定債務)を扱った

※この「国鉄予算」の解説は、「日本国有鉄道」の解説の一部です。
「国鉄予算」を含む「日本国有鉄道」の記事については、「日本国有鉄道」の概要を参照ください。

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