固定翼機の装備例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/20 08:50 UTC 版)
「ドルニエ航空機製造」(ドイツ語: Dornier Flugzeugwerke)が製造した飛行艇の多くは、水面で機体を安定させるために、主翼に補助フロートを備える一般的な手法ではなく、胴体側面下部に横に広がった「張出し部」(スポンソン)を有し、これによって横風などの外部抵抗を受けた際に傾斜転覆を防ぐ構造を採用しているが、外部搭載物を懸吊する機能や主脚の格納機能はなく、また、揚力発生にほとんど寄与しないものもあり、上記定義に従えば「スタブ・ウイング」とはいえない。 ただし、下記の機体に関しては、第二次世界大戦の開戦前に開発設計されたDo 24T-1の設計に関して、主翼の再設計換装、ターボプロップエンジンへの換装や電子装置の更新、主脚を水密化された翼状の収納庫内に収納し、陸上からも発着可能な水陸両用型へ多用途性を付すなどの近代化改装を行って1983年に初飛行しており、その翼状の張り出し部(スポンソン)は相応の揚力を発生し、造波抵抗の影響を受けない陸上発着時に限り、若干の外部搭載物を懸吊可能な為、操縦翼面は有しないものの、現用の固定翼機としては唯一「短翼の機能としてのスタブ・ウイング」を有した機体といえる。 ドルニエ Do 24 ATT捜索救難飛行艇 プラット・アンド・ホイットニー・カナダ PT6A-45Bターボプロップエンジンを搭載する戦後に生産された機体。1機生産。
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