固定翼機の離陸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 02:52 UTC 版)
固定翼機の離陸について、まず、一般的な通常離着陸機(CTOL機)の離陸について述べる。 巡航や着陸は自動操縦が実現されているが、固定翼機において、離陸の完全な自動化は2013年現在実現されていない。また、多くの操縦士にとって、一連の操縦操作において離陸は、もっとも重圧を感じる操作のひとつといわれている(事故の多い着陸よりも、離陸の方が重圧を感じるという者もいる)。これらの要因として、離陸はやり直しができないという点があげられる。離陸滑走を始めた航空機は、加速して離陸決心速度を一旦超えてしまうと、離陸動作を完了してしまわなければならない。離陸決心速度に達するまでに、自身の航空機の状態のみならず他の航空機や気象状態(霧・雲や突風)に五感を駆使して細心の注意を払い、離陸するか離陸中止 (RTO; Rejected TakeOff) するかを判断しなければならない。このような重大な判断を自動化するのは現状では難しいとされ、人間にゆだねられている。
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