固体高分子形燃料電池とは? わかりやすく解説

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こたいこうぶんしがた‐ねんりょうでんち〔コタイカウブンシがたネンレウデンチ〕【固体高分子型燃料電池】

読み方:こたいこうぶんしがたねんりょうでんち

高分子イオン交換膜固体電解質として用い燃料電池。約60100度という低温作動するため、速やかな起動停止が可能。小型軽量化に向く。PEFCpolymer electrolyte fuel cell)。

[補説] 日本産業規格JIS)における名称は「固体高分子形燃料電池」。


固体高分子形燃料電池

読み方こたいこうぶんしねんりょうでんち
【英】Polymer Electrolyte Fuel Cell, PEFC

固体高分子形燃料電池とは、燃料電池一種で、水素イオンを通すが電子通さない薄膜固体高分子膜電解質膜として使用する燃料電池のことである。固体高分子形燃料電池の特徴としては、作動温度7090低温であるために取り扱いが容易であること、ならびに電力密度のために小型化でき、携帯電源としても利用できる、といったことが挙げられる


固体高分子形燃料電池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/10 06:20 UTC 版)

固体高分子形燃料電池(こたいこうぶんしがたねんりょうでんち、英語: polymer electrolyte fuel cell, PEFC)は、イオン伝導性を有する高分子膜(イオン交換膜)を電解質として用いる燃料電池である。

これまで様々な呼称があり、初期はプロトン交換膜燃料電池(英語: proton exchange membrane fuel cell, PEMFC)とも呼ばれていたが、1992年(平成4年)に通商産業省ニューサンシャイン計画を導入する際、アメリカ合衆国の学術的呼称である polymer electrolyte fuel cell日本語翻訳として「固体高分子燃料電池」という語を用いるようになってから、次第にPEFCという略称とともに、呼称が定着するようになってきた。

日本産業規格における標準用語を燃料電池に対して制定された際、タイプを示す言葉としてが用いられていることから、このタイプの燃料電池のことを「固体高分子燃料電池」と定められ、定着した。

構造と原理

PEMの模式図

固体高分子形燃料電池の基本構造は、燃料極(負極)、固体高分子膜(電解質)、空気極(正極)を貼り合わせて一体化した膜/電極接合体 (Membrane Electrode Assembly, MEA) と呼ばれる基本部品を、反応ガスの供給流路が彫り込まれたバイポーラプレート (bipolar plate) と呼ばれる導電板で挟みこんで1つの基本単位を構成し、これを特に単セル (single cell) と呼ぶ。単セルでは運転時に約0.7Vの電圧を発生する。この単セルを積層して直列接続し高電圧を得られるようにした物をセルスタック (fuel cell stack) と呼ぶ。

燃料極(負極)では、水素やメタノールなどの燃料が供給され、


固体高分子形燃料電池 (PEFC)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 12:40 UTC 版)

燃料電池」の記事における「固体高分子形燃料電池 (PEFC)」の解説

詳細は「固体高分子形燃料電池」を参照 固体高分子(膜)形燃料電池PE(M)FC, Polymer Electrolyte (Membrane) Fuel Cell)は、イオン交換膜挟んで正極酸化材を、負極還元材(燃料)を供給することにより発電するイオン交換膜としてナフィオンなどのプロトン交換膜用いた場合は、プロトン交換膜燃料電池(PEMFC, Proton Exchange Membrane Fuel Cell)とも呼ばれる起動早く、運転温度も80-100と低い。水素燃料用い場合では、触媒高価な白金使用しており、燃料中に一酸化炭素存在する触媒白金劣化する発電効率は30-40%程と燃料電池の中では比較的低い。 リン酸型に次いで実用化進んでおり、主に小型用途での発電使用想定されている。触媒として使用される白金使用量を減らすことによるコスト低減電解質として使用されるフッ素系イオン交換樹脂耐久性向上などが今後普及における課題である。 室温動作小型軽量化が可能であるため、携帯機器家庭用コージェネレーション燃料電池自動車などでの利活用進められている。

※この「固体高分子形燃料電池 (PEFC)」の解説は、「燃料電池」の解説の一部です。
「固体高分子形燃料電池 (PEFC)」を含む「燃料電池」の記事については、「燃料電池」の概要を参照ください。

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